DAISEIDO CHIKA SANJUSANKAI Front Cover

Lyric

DAISEIDO CHIKA SANJUSANKAI

Daichi Wago

夏の曇天から

おれを睨みつける

二つの大きな目玉、

誰かに

口を

塞がれる

直前の

力の

感覚、

おれもお前も覚えておくべきだ

研いでおけ 濁らすな

留めて跳ねて祓う

絶句、

この二文字から始まる問いかけ

七色の衣纏う信者達の白い目

大聖堂最奥にて浮かぶ電気の神

顔面に表示される画像毎秒変わり

でたまに入る広告

されど民は恍惚

自動生成された聖書を皆朗読

金属音斉唱

乙女の血の杯

点滅する信号が押し寄せる

風上に向けて

急ぐ、

割れたガラスで切る 句読点

夜から来た比喩の蹄 独り黒く昂然

鋭く研ぐ澄明な脳以て光と向き合う

蔓延する鎮痛剤音楽の横ッ面を張る

しかしここはなんだ、

摂氏0度 銀の迷路

花瓶の中で百合の花を育てるオピエイト

上から降る赤と青の長い髪

差し込まれるケーブル 烟る意識

いつか見た、海

天変天変天変天変

来たぜ 黒い旗を立てろ

落下に似た上昇

嘲笑的慄き

調伏せよ

調伏せよ

まがいものの祈り

望むものを見せてくれる神は

うつくしい人の影を作り目には海を入れた

しかし間違いだ

あの人の目に浮かんでいた景色は

海ではなかったんだ!

あれは青い砂漠だ

なんだ

やはり何もわかってないじゃないか

白々しいステンドグラス呵呵大笑突き割る

閉ざされた紙の街を抜けて俺が行くのは

天の網を潜り抜けた雨粒の裏側

どいてくれ

教会天井同心円状万華鏡、

荘厳集合構造独立凶兆閉所恐怖症

教義理路整然同一人物製造大工場

超展開超展開連続奇天烈千番極東経

擬似晴天擬似太沖擬似平穏擬似神

擬似芸術擬似闘争擬似国家擬似像

擬似平等擬似暴動擬似喜怒擬似哀楽

自我はここにあるがしかし

誰がそれを観ている?

天井を抜け聖堂の屋根に登って見すえる全貌

眠りの電波が振り込める

城塞都市メウェ市の展望

が正方形に分割され崩落する地面

空だと思っていた何かが動き始める

知ってるぜ、

おれはノイズの塊のような男

散らかった脳を整える作業が必要らしいが

じゃあ一体何がおれを編集するというのか

俺が書いた言葉を推敲する青い指が

触るな この場所を雪豹が歩いた

  • Lyricist

    Daichi Wago

  • Composer

    syu yoshida

DAISEIDO CHIKA SANJUSANKAI Front Cover

Listen to DAISEIDO CHIKA SANJUSANKAI by Daichi Wago

Streaming / Download

  • ⚫︎

    DAISEIDO CHIKA SANJUSANKAI

    Daichi Wago

Artist Profile

"