

夜の帳が そっと降りる
グラスの中で 琥珀が揺れる
言葉は沈み 輪紋も立てず
気配だけが 時を運んでゆく
霧の向こう 見えかけた影
わずかな香りが 胸をかすめる
街の灯が 静かに滲んで
確かだったものを 遠ざけてゆく
音もなく 夜は進む
出逢いも別れも ただ置いてゆけばいい
グラスが枯羅になれば 名もいらない
もう何も 問わずにいられたなら
奥の方から かすれた旋律
誰かの記憶が そっと擦れる
一脚の椅子に 温もりを残し
霧はまた すべてを包んでゆく
扉の鈴が鳴る 風のように
それもまた 一晩の幕引き
夜が来れば また始まる
霧の向こうに まだ見ぬ詩がある
- Lyricist
TAKASHI
- Composer
TAKASHI
- Producer
TAKASHI
- Songwriter
TAKASHI
- Programming
TAKASHI

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Beyond the Mist
TAKASHI