Lyric

寄ってらっしゃい

見てらっしゃい

今夜の怪談は

とある名の通った

生い立ちの良い御人が

何も知らずに

先祖をコケにした

御話しさ

その御人の先祖は

子孫のために

自分の命を

犠牲にしてまった

代々続いてきた

御家故

自分の代で

終わらせる訳には

いかんかったのじゃ

必死で繋げた命

その血を無下にした

アンタに償いを

せめて

介錯させてくれと

身も蓋もねぇ

傾いて

泥かぶり

要人かぶれ

平和になった現在も

平等に

例外なく喰らう審判

死の宣告を告げられた人が

また今日もひとり

どんな想いで

ここまで来てるのか

自分の命が

何処から来てるのか

アンタだけのものじゃねぇ

ここで途絶えたら

水の泡

あっけらかんとして

アンタにゃ言葉も

通じねぇ

人情もへったくれもねぇ

にべもなし

倭人は倭人であれ

どれだけ歳月経とうが

忘れないでいよう

後日

先代から介錯されて

亡くなりんした

あの御人の身内は

幸い供養したおかげで

助かりもうした

先代がけじめを取らなければ

この御家は

末代まで

呪われ続けるところでした

知らぬが仏でも

仏の顔も三度まで

ですな

必死で繋げた命

その血を無下にした

アンタに償いを

せめて

介錯させてくれと

身も蓋もねぇ

傾いて

泥かぶり

要人かぶれ

御後が宜しいようで

ここいらで私の話は

終わらせて頂きやす