

雨は止んでいた
街だけが
まだ濡れていた
ネオンの色が
歩道に残っていた
傘を閉じる音がして
夜が少し
静かになる
信号は変わる
車も過ぎていく
だけど
水たまりだけは
同じ景色を映していた
横顔を思い出した
話したことより
窓越しの灯りの方を
覚えていた
雨跡は
雨の話じゃない
通り過ぎた時間が
残した形だった
濡れたアスファルトに
街の光が揺れている
手を伸ばしても
掴めないのに
なぜか消えそうには見えなかった
夜風が吹くたび
水面が少し揺れる
そのたびに
景色も少し変わる
人もきっと
似ているんだと思った
同じように見えて
少しずつ違うものになる
雨はもう
どこにもなかった
だけど
街の中には
まだ残っていた
雨跡は
記憶の話じゃなく
余韻の話だった
誰もいない交差点で
信号だけが変わる
その光を見ながら
少しだけ立ち止まった
雨跡は
消えなかったものじゃなく
すぐには消えないものだった
- 作詞者
YOHAKU
- 作曲者
YOHAKU
- プロデューサー
YOHAKU
- ラップ
YOHAKU

YOHAKU の“雨跡”を
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