Lyric

走り書くこの一冊の本には

幾千の物語と

辿った軌跡を刻んで

香る海風なびいた

照り返す真夏日

まだ合図は鳴り響かないままで

ノートの片隅

未来想像図描いていた

いつかの憧れ夢を見ていた

遥か遠く空架かる飛行機雲

水平線の彼方まで

続く僕らの道標

きっとこの先には拭えない後悔も

大切な「１ページ」

色褪せぬように彩って

涼風吹く夏空

棒アイス片手に

またいつもと変わらない帰り道

溶けて沈んでく

また明日ねってこんな日々も

いつかのページがふと蘇る

明日へ吹き抜ける風は茜色

水平線の彼方まで

響け僕らの物語

たとえ次の一歩が

踏み出せなくたって

残してきた足跡は

絶えず前を向いて

どんな物語も

結末は平等で

儚く脆い記憶

泡のよう空見上げる

弾けて落ちる刹那に見えた虹

願いの向こう

たとえ何も成せずとも輝いて

今日も今を描く

書きかけのノートを片手に行こう

遥か遠く空架かる飛行機雲

水平線の彼方まで

続く僕らの道標

きっといつの日か

空は青く澄み切って

目指したあの場所へ

たどり着くと信じて