Lyric

春の気紛れな風の中　偶然君に出会った

昔と変わらぬ　ほほえみは

僕を　とても　戸惑わせた

春の光は不思議なくらい　あの頃のように　二人をつつむ

昔の話をする　君のくちびるは

忘れかけてたものを　そっと　揺らした

若葉の緑が　春の青さに　輝いて

春を　手招き　している頃

未来だけが　輝いているようで

僕は　気紛れの　さよならを　言ったっけ

大学のチャイムが　追憶のように響く　アパートで

僕の夢は　君の膝の上で

静かに　暖められていた

アーキテクト気取りで　伸ばした僕のひげを

あなたには似合わないと　切りたがっていたきみ

うぬぼれて　強がって　遠くを　見ていられたのも

きみが後に　いたからこそ　だったのに

もうきみの瞳に　ぼくは映っていない

なくしてわかる

つないでいた手は　決して　離してはいけないことを

いまでもやっぱり　きみのことが　好きなんだ

だけど　あの頃の　輝いた季節からは

すべてを　思い出に　変えてしまうだけの　時間が

ずっと　後に　流れて　しまったんだね