ことほぎのジャケット写真

歌詞

A Day

本田Q

瞬間 写し取る空間

一筆書きの時間 走り出すペン先

揺れる波間にたちまち消える

木の葉のように儚く浮かぶ言葉

コロコロ転がる心がココだと指差す方角を目指す

そう 斯くあるべき音楽

永久なる音がドアの向こうから鳴り響く

目覚めるとソコは紛れもないリアルが広がる

今ココにある俺から始まる全てが

この手の中に 求めるままに

外に出てみれば 空があり雲が湧き

喉の渇き潤す雨が降り 川となり注ぎ込む俺の中に

当たり前にある目の前の景色

問われる意識 今日一日を

意思を持ち生きる人の意味と

石コロのように転がっていく日々

いつもの道 いつもと同じつもりでも

実は静かに息潜める非日常

一秒毎 変化するビジョン

瞳の奥に火を灯し

見ようとして見落としていたものを

身をもって味わう

また日が昇り始める頃

白いスクリーン

映し出される古い町並みはまるで壁の落書き

独りでに歩き出すアーキテクト

とある日の出来事

朝の光 ビルの谷 陽だまり

昼下がり 水たまり 人の波

曲がり角 夕闇 夜の帳

裏町 暗がり 月明かり

月がとても青いから遠回り

何となく唱える 何度となく

浮かんでみる 俯瞰で見る空間

ポカンと口開けた空の下

何かの予感 気づいた途端

ほらご覧 彼岸に輝くかがり火を

夜の静寂に浮かぶ島々

皆が待ちわびた宴の始まりだ

鐘や太鼓を打ち鳴らし

夜明かし 吹きさらしの中節回し

行き交わし絡み合う交差点

袖擦り合えばそれすら他生の縁

どれも必然 自然 当然

満天の星 咲き誇る大前提

全て正しい選択肢

酔いに任せ 身を委ねて思いを託し

隠し事なしの私事

白紙の上捲し立てる矢継ぎ早

疲れ果て 時に休み

明日になればまた生まれ変わるような一日

いつか来た道 見た気がする未来

確かにいた何かしらすぐ近く

自分しか感じ取れない自我

どーすればいいかよーく知る当事者

遠い所行くための方位磁石

通りを行く人の群れ横切り

一人きり歩くそういえば

昨日よりも微妙に高い体温

過ぎ去りし並木を振り返り

家路とは逆に茂みの中へ

上空 高高度飛行する思考

フライトするフロイト

揺らすフラスコ

ラスコーの壁画 ナスカの地上絵

遥か彼方語る明日の神話

なすがまま あるがまま

数あるものの中 僅かだが分かるはずだ

幽かな日が射す瞼の裏側

ガスに霞むガラスの向こう側

時の流れは橋のない川

浮かんでは消える泡沫のアワー

コンクリートの壁に咲くバラは枯れない花

永遠のカラー

  • 作詞者

    本田Q

  • 作曲者

    alled

  • プロデューサー

    alled

  • ミキシングエンジニア

    KND

  • マスタリングエンジニア

    KND

  • ラップ

    本田Q

ことほぎのジャケット写真

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本田Qの13年ぶりの2ndソロアルバム。
「ことほぎ(言祝ぎ/呪言)」はAB面の2部構成となっている。A面(1-8)では音を楽しむ音楽讃歌が、B面(9-17)では先行シングル「イデオロギスト」の流れを汲むコンシャスな内容がうたわれている。
盟友NaBTokに加え京都から猿吉、Livingdead、ジャッキーゲンが、洛外からはDJ KENSEI、alled、COBA5000、Earth Paletteが参加。
さらにSOFTのSIMIZ、DachamboのEiji Suzuki、Kobeta PianoのShoichi Murakamiといった様々なセッショニスト達がその独自のサウンドを寄せている。
フィーチャリング勢にもRHYDA、fuyuco.、KOKOROSTARといった特色のあるボーカリストが並ぶ。

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