ことほぎのジャケット写真

歌詞

イデオロギスト (Original Ver.)

本田Q

俺は常識を弁え正直に生きる善良な小市民

同時に不満を抱えた何処にでもいる不穏分子

すぐに食うに困るほどの不確かな豊かさに縋り

生殺与奪を握る契約書にサインする

滑稽な儲け主義者たちの号令のもと

奴隷となり一方的に標的を攻撃

不特定多数の正義を独占し

強制的に貸し付けて取り立てるアンフェアなトレード

壁の町のパレード 誰も彼もが仮面を被り

恰もそこに使命があったかのように振る舞う

長く重くなり過ぎた命に釣り合うものを見失い

罪を償うことすらもできない

老化した概念 国家という不良債権

歴史を修正し数センチずらす境界線

一枚の画面と対立する価値観

集団の一部として生きることが分断を生んだんだ

歪んだ不安が充満した空間

一発の銃弾にあっけなく撃ち抜かれる無力感

段々と考えることが嫌になってくる

淡々とパターン化されていく思考回路

なんだか簡単なことがわかんなくなる感覚

マヒする善悪

ただ生きる為の選択をした結果として今

正解のない世界で手当たり次第願い

間違いない俺がいることを理解する

Anti facist, fu×× racist, not terolist, but anarchist

Post populist, last communist, still resist, just lyricist

奴らは首を絞め口を揃え撃ち殺せと叫ぶ

後ろめたいからこそでかい声でやたら喚く

人を食い物にして生きるために金を稼ぐ

いつの間にか当たり前に必要悪に慣れる

箱庭の中に運び込まれた見えない差別が

無差別に誰かを指差し渡された石を投げる

背中から突き落とすように貶めた挙句

他人事のように酷いことだと哀れんで泣ける

踏みつけた ものを無視し続け

傷つけることで傷つけられていることに気づけずに

システムが築き上げた偽善的な実験に

公共のため公然と殺されていく人間

折れ曲がった信念行き詰った輪廻

誰も逃げきれない生贄を選ぶ作業ゲーム

文明という大義名分に切り捨てられた

小数点以下のあふれる寸前の怒り

これは社会通念上不適切な発言

だが誠意ある謝罪よりも適切な表現

いともたやすく侵害される人権に対し

決して揺らぐことのない自分自身の内面

人種、国籍、民族、性別、年齢

人が人として認められる為の自己証明

己を知るものの為に死ぬ時まで

俺を肯定することで抵抗するだけ

  • 作詞者

    本田Q

  • 作曲者

    DJ KENSEI

  • プロデューサー

    DJ KENSEI

  • ミキシングエンジニア

    KND

  • マスタリングエンジニア

    KND

  • ラップ

    本田Q

ことほぎのジャケット写真

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本田Qの13年ぶりの2ndソロアルバム。
「ことほぎ(言祝ぎ/呪言)」はAB面の2部構成となっている。A面(1-8)では音を楽しむ音楽讃歌が、B面(9-17)では先行シングル「イデオロギスト」の流れを汲むコンシャスな内容がうたわれている。
盟友NaBTokに加え京都から猿吉、Livingdead、ジャッキーゲンが、洛外からはDJ KENSEI、alled、COBA5000、Earth Paletteが参加。
さらにSOFTのSIMIZ、DachamboのEiji Suzuki、Kobeta PianoのShoichi Murakamiといった様々なセッショニスト達がその独自のサウンドを寄せている。
フィーチャリング勢にもRHYDA、fuyuco.、KOKOROSTARといった特色のあるボーカリストが並ぶ。

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