ことほぎのジャケット写真

歌詞

Chrono

本田Q

風がそよぐ庭で俺は考えるんだ

この美しい瞬間を分かち合えたなら

いつかきっとみんな分かり合えるのだろうか

海を埋め立て 山に穴を開け

沖縄に基地 福島に原発

悲劇を天秤にかけ傾いた偏見の目

片側で罵り合う仲間割れ

大成功の経済対策のうらで

大洪水で流される復興支援

首を傾けるほど消えていく国の金

義援金 年金 使途不明金

輪転機をフル回転してばら撒く万券

対価としてのこの紙切れが果たして

正当なものだろうか

誰かが流す涙で雨がふりゃ

よく売れるアンブレラ

晴れた日に貸した傘の取り立て屋

手の中にあるものじゃ足りなければ

誰かから奪い取るしかないだろ

金のために道を外れるやつを誰が笑えるんだ

馬鹿な若造が腐った老人に口応えする

いつの世も同じ

不景気を食いつなぐ既得権益

潰れた遊園地の跡に立つ養老院

高度成長と震災と疫病がつなぐ昭和から令和

確かにこの国は平和

だったのかもしれないかつては

いつからかこの世界はディストピア

気づいた時には贖罪の時代を生きていた

泣きながら親の亡骸を背負い歩く

明日からじゃ間に合わない

俺たちは間違ったんだ

民主主義は全能じゃなく

資本主義は万能じゃなかった

添加物塗れの愛と平和を餌に

土下座でねだる自由と平等

九条どころか一行目から守れない憲法

守るための戦争

誰も守らない権力じゃ何も守れない結局

より良く生きるという社会という幻想から

今はみな

逃げ出すための抜け穴を探してる

音が響くフロアで俺は考えるんだ

この美しい瞬間を分かち合えたなら

いつかきっとみんな分かり合えるのだろうか

  • 作詞者

    本田Q

  • 作曲者

    Livingdead, Earth Palette

  • プロデューサー

    Livingdead, Earth Palette

  • ミキシングエンジニア

    Livingdead

  • マスタリングエンジニア

    KND

  • ラップ

    本田Q

ことほぎのジャケット写真

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本田Qの13年ぶりの2ndソロアルバム。
「ことほぎ(言祝ぎ/呪言)」はAB面の2部構成となっている。A面(1-8)では音を楽しむ音楽讃歌が、B面(9-17)では先行シングル「イデオロギスト」の流れを汲むコンシャスな内容がうたわれている。
盟友NaBTokに加え京都から猿吉、Livingdead、ジャッキーゲンが、洛外からはDJ KENSEI、alled、COBA5000、Earth Paletteが参加。
さらにSOFTのSIMIZ、DachamboのEiji Suzuki、Kobeta PianoのShoichi Murakamiといった様々なセッショニスト達がその独自のサウンドを寄せている。
フィーチャリング勢にもRHYDA、fuyuco.、KOKOROSTARといった特色のあるボーカリストが並ぶ。

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