歌詞

静けさの中で　心が動く

電車の声も　まだ聞こえない

溶けかけたネオンの足音

僕は　目を閉じている

夜の残音が　返ってくる

まぶたの裏で　響く鼓動

ひとりの夜に　慣れたふり

でもまだ　声を探してる

手のひらに　残るぬくもり

昨日と明日の　あいだにいる

落ちていくような　この気持ち

誰にも　見せられない

深いメトロの　底の底

溶けた静けさが　ここを守る

見えない明日に　向けて走る

鼓動が　すべての体温

回りつづける　世界の中

僕は　止まったふりをしてる

いまも　同じ場所で

誰かの夜を　聞いてる

メトロの隙間で　息をする

止まった世界で　目を閉じる

朝の兆しが　遠くで

僕を　呼んでる

メトロの隙間で　生まれる

誰にも聞こえない　願いごと

夜の残音を　集めながら

朝を待ってる

反射する壁の向こう

遠くで電車が　起きる音

終わらない夜を　抱きしめて

僕は　まだここにいる

立ち止まるたびに　見える景色

過ぎてく日々が　僕をつくる

過去も痛みも　すべてのビート

いまを映す　心拍音

光と闇の　はざまで

いまをつなぐ　僕の言葉

まだ朝には　届かない

でももう　怖くない

落ちてくような　金色の光

世界の隙間に　舞い降りる

朝と夜の　あいだで

心が　ほどけていく

メトロの隙間で　眠る

ざわめきの前の　静けさ

昨日を脱いで　朝をまとう

僕は　始まっていく

メトロの隙間で　生まれる

誰にも言えない　想いを

次の夜が　来るまで

僕は　生きてる

遠くの街が　目を覚ます

僕は　まだ　ここにいる

動かない時間の中で

命のリズムを　聞いてる