7月の前の1週間
僕の中の灯揺らす
蝉も鳴かないそんな季節
きっとすぐに
朽ち果てると知っている
雨に打たれて泥になるのなら
陽に当たって散っていって
本能で感じた思い
煩悩で出てきた償いと知って
どこか懐かしい湿った臭い
僕の小さな翅を濡らす
暖かい淡い過去の記憶
自ら総スカンを食らう
いじめられて泣いていた
ことも笑って隠していた
あの純粋無垢な強さが
何処かに残っているといいな
雨のフィルターを通してみてた
日焼けした少年を眺めてた
僕とあの日隔てる土砂降りは
本当は泣いてる僕の涙
大差ないさ そんなことないさ
あの日の僕にはずっと勝てないや
ライアーライアー
情けないけどまだ生きていたいな
食えん説法なら雨天決行を
漫ろ雨なら瞑怒雨を
幼い頃からずっと考えてた
大革命的な嘘を
空疎な光には 少し抵抗を
今の僕は世界不適応症
これからもずっとこのまま
濡れていたいな
傘をささないくせが抜けない
あぁ随分と日の入りが早くなって
照って全部晒していてって
生々しい午前に 触れると憂う
揺れる 蛍火がブレる
3つ目のタチアオイを腐す
夕立あの日を下って渡れ
もういっそのこと全部枯らして
後遺症 夏の日の思い出
それでも過ぎていく 初夏の日々に
胸の違和感さえ 食傷気味
君は空に蹴った草履で
ただ未来を描いていた本気で
分かってるんだ 潔白だなんて
幾百万里前の寓話の解で
ありえないまま
もう もどらないから
見えんもんなんてさ
分かり合えないや
だからせめて言葉に残した
ただ夢とか理想ばっか書いたから
きっと君は笑うよな
地続きな今日と信じて生きてるんだ
笑顔の君が今の僕を象った
なんてさちょっと臭いかな
忘れていいよ
また降り出した雨がやまない
不確実な情景
無聊かこつ公園
に浮かぶ銀河同盟
繋ぐ少年
不良品の衛星
見つけては命名
明日は僕ら何処へ
素面で酩酊
あの団地の階段下に張り付いた
良からぬ雑誌の1ページや希望は
空き地に隠し埋めた夜の死骸は
思い出 思い出
食えん説法なら雨天決行を
漫ろ雨なら瞑怒雨を
幼い頃からずっと考えてた
大革命的な嘘を
食えん説法なら雨天決行を
漫ろ雨なら瞑怒雨を
幼い頃からずっと考えてた
大革命的な嘘を
空疎な光には 少し抵抗を
今の僕は世界不適応症
これからもずっとこのまま
濡れていたいな
傘をささないくせが抜けない
- 作詞
平トシユキ
- 作曲
平トシユキ, 平葵, 小唄
平葵 の“後雨症”を
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- ⚫︎
後雨症
平葵
平葵 9th Single 「後雨症(こううしょう)」
Vo&Music : Aoi Taira
Music&Words : Toshiyuki Taira
Music : Kouta
アーティスト情報
平葵
沖縄県出身の音楽クリエイター。 10代からシンガーソングライターとして活動しており、 2019年より兄であるタイラトシユキと共に楽曲制作を開始。 2022年にはよりクリエイティブの幅を広げるためにメンバーに小唄が加入。 中毒性のある挑戦的なトラックをベースに、独創的な世界観の詞を透明感溢れる無二な歌声で綴る。自身の部屋で全てを作り上げているクリエイティブグループ。
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