

終電が近づくたび、
駅前の空気だけ少し静かになっていく。
コンビニで買った温かいコーヒーを、
お互いほとんど飲まないまま歩いていた。
仕事の話とか、最近ハマってる曲とか、
どうでもいいことばかり話してたのに、
改札が見えた瞬間だけ、
急に言葉が少なくなった。
何か言えば変わりそうで、
でも、変わるのが少し怖かった。
改札の前で、少し黙った。
「またね」だけで終わらせたくなくて、
君が髪を耳にかける仕草ばかり、
あの夜、妙に覚えている。
帰りたくないなんて言えないまま、
電車の音だけが近づいてくる。
何も始まってなかったはずなのに、
あの時間だけ、今も消えない。
ホームへ向かう階段の途中で、
一回だけ振り返った横顔とか、
閉まりかけたドアの向こうで、
少し笑って手を振ったこととか。
ちゃんと好きだったんだと思う。
今ならたぶん、そう言える。
でもあの頃は、
関係が壊れるほうが怖かった。
近づきすぎない優しさだけが、
ずっと続くと思っていた。
改札の前で、少し黙った。
終電なんて来なければよかった。
君が「気をつけてね」って言うたび、
夜が終わっていく気がした。
言えなかった言葉の続きを、
今でも心のどこかで探してる。
あの駅前の湿った風まで、
まだ忘れられないまま。
朝になれば普通に戻れると思ってた。
でも、本当に戻れなかったのは、
君と帰っていた
あの夜の空気だった。
改札の前で、少し黙った。
たぶん君も何か言いかけていた。
それでも「またね」で歩き出した、
あの夜がずっと胸に残ってる。
改札の前で、少し黙った。
もう同じ時間には戻れなくても、
君と並んで歩いた帰り道だけは、
ちゃんと好きだったと思う。
終電が出たあとの駅前を、
夜風だけが静かに通り過ぎていった。
- Lyricist
YxY
- Composer
YxY
- Producer
YxY
- Vocals
YxY

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We Fell Silent at the Ticket Gate
YxY



