Lyric

夕暮れの秋の中

昨日までの暑さは消えていた

草原は茜に染まり

風に揺れる音がする

落ちた白い羽ひとつ

影は街へと伸びていく

足元は夜になったのに

遠い空はまぶしいまま

季節を繋いで流れていく空は

加速するタイムラプスを見てるみたいで

目の前に見えた雲は高いまま

あの日見た理想の私はいなくて

大人になれず今この日が過ぎていく

子供のころ見た夢はやがて

少しずつ忘れてく

冷たくて冬めく風が

ページをパラパラとめくっていた

袖のなかに手を隠して

不安を抱えて歩く

止まることはない世界

落ちた枯葉彩った道

私だけ置いていくのなら

綺麗なまま変わらないで

過去を積み上げるほどに駆け抜けていく

倍速の映画を見てるみたいに速く

巻き戻せないわエンドロールまでは

長く感じてた人生もいつの日か

短くなる時が訪れてしまうから

繰り返す空は無口なままで

過ぎ去る風のように

ひらり見てた落ち葉は重なり

風に吹かれ混ざりあってる

今日は少し暖かくなったな

季節を繋いで流れていく空は

加速するタイムラプスを見てるみたいで

目の前に見えた雲は高いまま

未来の私は何を想うのかな

晴れやかに見えてることを空に願う

悲しくなった日も笑った日も

すべてを繋いでいく

透き通る秋の空に

私を描いていく