Lyric

唸るモーター音

コイルと電子回路の上で

この街は回り続けている

気づかないふりはもう止めた

独りよがりになっていた

私は私だけれど

ふらふらりとフラついちゃって

崩れた足許　路地裏の希望

完全なシステムが成す綻びを突け

ふわふわりと浮ついちゃって

外れた歯車　鳴り響く警報

疑いもしないほどに拗らせただけだと

くらくらり

ゆらゆらり

るらるらり

不確かなまま

妄想癖はまだ継続中

疑念は膨れ上がった

「この街は疾うに停止している？」

無機質な夢はショートした

デタラメな解

真実は重油の海の底

重機の群れが隠した

瞼に触れた確信犯　思い知った

頭の中は真っ黒さ

今　果実は熟れてしまった　奪い合った

それでもいつか

ふらふらりとフラついちゃって

剥がれた細胞　動力源、起動

放たれるパルスだけがすべてを司る

ふわふわりと浮ついちゃって

解れた遺伝子　止まらない心臓

クランクが回るほどに鼓動は早くなる

くらくらり

ゆらゆらり

るらるらり

愛を歌った