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本作は、過剰なポップスの無菌室加工を両断し、ブリストル調の極冷な静匿とサブベースの暴力によって実存を不条理な密室へ軟着陸させる「自己の覚醒と静匿なる痛みの肯定」をテーマにした、極上のシネマティック・トリップホップです。凡庸な4つ打ちの定型を徹底的に焼き尽くし、80BPMの限界まで減速された歪んだレコードブレイクビーツの律動と、喋るような平熱の囁き(男性)と冷たい天上的なメゾソプラノ(女性)のツインボーカルが融合。イントロの最初の数秒から、耳に残る不条理なパターン・インタラプトのレコード針雑音と骨伝導する重厚な超低域ベースが同時に急襲し、脳内を強引に監禁します。劣化したギターフレーズ、サビで出現する「UNDER THE GLASS」という3音節の呪術的リフレインの密度変化だけで胸を締め付けるダイナミズムを構築。最後は完全遮断の極致へ至ります。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。