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歌詞

BLOOD

秋山好一

朝陽が昇る頃に俺は人生が真っ直ぐやってくるのを息を殺してじっと待っていた

何かが変わるのを待ち続け夢だけで暮らしてゆけると信じていた

ある朝親父は家を捨てて母は仕事を探して俺と妹は笑顔を失った

疲れきっていく母の背中に何も食えない俺達は夢の燃えかすをかじった

悲しみを明日へのエネルギーに変えようとするけれど

悲しみはとても苦く他の感情に変える事は出来ない

それから5年の月日が流れ人生は一度失った親父を戻してくれたんだ

何もなかったかのように全ては悪い夢だったと信じたくなった

ある朝親父は俺を連れて何ひとつ話そうともせずに海まで歩いて出掛けた

俺の頭に手を乗せて朝陽の前で初めて大人の涙を見たんだ

悲しみや辛い思いが目の前を通り過ぎる

それが生きている証だというのに

俺は今も固く信じ続けている

断ち切る事の出来ないその絆を

果たして俺達はその絆を大切に思う事が出来るだろうか…

だから今日も叫び続けるさ愛する全ての者のために

俺と彼女が出逢った頃人生が真っ直ぐふたりの前に伸びていると信じていた

ふたりで夢を語りそれを追い続けていく事を互いに誓いあった

ふたりで暮らし始めて夢と金の狭間でもがき苦しみ怯えて暮らしていた

荒んだ心と暮らしで俺は夢や愛さえも捨て去ろうとしたんだ

追い求めるはずの人生にいつも追いかけられ焦せらされ

気付けば指の間からポロリと落としそうになる

昔の仲間は皆家族と仕事を手に入れて穏やかな暮らしを送っている

俺が転がり続けて手に入れたものが何なのか考えるけれど分からない

彼女は毎日時間で金を買い続けふたりのために働いた

俺が転がり続けて手に入れたものが何なのか考えるけれど分からない

孤独や挫折が目の前を通り過ぎる

それが生きている証だというのに

汚れないその絆を俺達は真っ直ぐに見続けていれるだろうか…

だから今日も叫び続けるさ信じてきた全ての者のために

果てるとも知れない人生のいたぶりに怯えながら愛する意味と生きる意味が重なりあって見えるまで

真実は時に人を傷付け自分さえズタズタにしていくけれど俺の手は離すな悲しみが俺達を強くするだろう

俺は今も固く信じ続けている

断ち切る事の出来ないその絆を

継接ぎだらけでボロボロの絆を

俺には今でもしっかりと見えている

汚れちまったその絆を俺達は大切に思う事が出来るだろうか…

だから今日も叫び続けるさ

裏切られても信じ続けるさ

行き止まりと果てしなく続く

生きてきた証のために…

  • 作詞

    秋山好一

  • 作曲

    秋山好一

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ただ転がっているだけでは手に入らないもの、必死で守りながら大事に育てていかなければ壊れてしまう儚いもの、それが秋山好一の言う「絆」であって曲に託されたメッセージ。追っても追っても遠ざかっていく自分の影のような夢。彼の歌は夢を追う事よりもそれを追う事によって得たものの大切さを唄っている。これだけ価値観も違う矛盾の社会でそれでも前向きであろうとする彼の詩は切ない。その奥に潜んだ彼の澄んだ瞳は静かで温かい。

アーティスト情報

  • 秋山好一

    秋山好一 ボーカル、ギター シンガーソングライター フェバリットアーティスト ブルーススプリングスティーン 中学3年夏にサッカー全国大会出場、3回戦敗退した後に人生初の「何もない夏休み」を過ごす中5千円のアコースティックギターを買いアリスコピーバンド結成 高校2年時ロックバンド「DOG FIGHT」結成 ハウンドドッグ 、ブルーススプリングスティーンなどのコピー ボーカル、ギター担当 地元ライブハウス「BOW」で定期的にライブ活動 オリジナル曲の作成を始める 19歳の頃ヤマハコンテストで音楽事務所からスカウトされ新規メンバーとDOG FIGHTで都内ホール、ライブハウスや地元ライブハウスやホール、学園祭などで活動 初の自主開催単独ホールライブを藤沢市民会館で2年連続で行う バンド活動と並行しソロライブを行いだす 元チューリップ丹野義昭、小林涼にバンドディレクション委託 活動休止を経て5年前から「アイルBE BACK」にてボーカル、ギター、作詞作曲を担当 ロックがロックらしく存在するため都内、横浜などで「オリジナルを無理矢理聴かせるスタイル」でライブ活動を行なっています コロナの中少しでもライブハウスなどに恩返し出来ればと考えCD発売、売り上げを見舞金としてお使いいただければと願っています 個人のチカラだけでは無理と様々なライブ企画「絆ロック」をたて集客のお役に立てればと願っています 海がある小さな町で暴れていた自分がここまでこれたのはロックのおかげ、諸先輩や仲間のおかげ、一生付き合っていきたいと強く思う

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DOG FIGHT

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