歌詞

午後1時過ぎ今日は嫌な日

ラッシュガード付き水着

タオルで隠して着る

教室を出て遅れて入る列

砂が付いたサンダルで校庭の線を消す

日差しは意外に遠い

塩素の匂いがするプールに

張られた水を見て身震い

（不安はその時間の中で）

綺麗な青…とは言い難い色

「昨日掃除した」と先生

頭の中で異論

順番が来て再度水を見る

身体が小さい自分にはプールは広過ぎる

既に泳いでいった前の人

ホイッスルの音

緊張と共に唾飲み込む

飛び込む

ふと目が覚めると夜で

過ぎた過去の記憶だけを残して

ただただ生きている自分がいた

水の音聞こえてくるんだベッドの下

僕は過去を追わないが過去は僕を追う

耳の奥に残るあの時の、水

息が出来ず夜、眠って死んだ様に

泡沫と共に泳ぐ

僕は過去を追わないが過去は僕を追う

耳の奥に残るあの時の、水

息が出来ず夜、眠って死んだ様に

泡沫と共に泳ぐ

戻らぬ日々

土日、遊戯王しにあいつん家向かう

Wiiのカラオケ歌う

幸をしつらう

「可能性は無限」

アニメ主題歌に言い聞かされ育った

御影、都会の中の田舎で

写真集閉じて呆然

流れた時間

そこに僕もいた、水着姿で

現実が過去・現在の傷をえぐる

耳塞いで今日も僕は眠る

プールの水に顔を埋めた後、僕は知る

皆泳ぐ理由、水死体が僕を見る

白い腐った手、水の中で伸ばし掴む

引きずる、死者しか聞こえない歌を歌う

もがくが、無駄

原型を留めぬ顔迫った瞬間

凄まじい量の汗で起きた

現実確認し布団被った僕は

また下から水の音聞くんだ

僕は過去を追わないが過去は僕を追う

耳の奥に残るあの時の、水

息が出来ず夜、眠って死んだ様に

泡沫と共に泳ぐ

僕は過去を追わないが過去は僕を追う

耳の奥に残るあの時の、水

息が出来ず夜、眠って死んだ様に

泡沫と共に泳ぐ