

真夜中の果実 口寄せの家畜
黴る記憶 軽くで鼓膜で軋む
理性の更に、お芸の話
冷めた善意はただの毒皿
沈黙は酸素 言葉は菌糸と
誰かの正義が静かに発酵し
崩れた理論を哲学で包む
「愛」さえ黴びれば美しさを盗む
朽ちるほど鮮やかに匂うこの真理
喉奥で疼く、未完の肢体
草ってる? けれど詩ってる
失敗の音が、今日も響いてる
腐ってる、それが流行ってる
完全を拒んだ、美の輪郭
真実は虫唾し
虚構こそ花咲く種 美談の下で
誰かが濡れていた影
揺らぐ声はワインの渋味を持ち
甘さと毒の境界で眠る意識
夢見たユートピア、実際は収監まみれ
整った世界は、去ることも許されぬ
だからこそ、歪みは色を持つ
腐敗は敗北じゃない“熟”との恒久?
硝子の倫理を割ってしまえ
その音が寡勢、穴になり
君の痛みが語るならば
それは「生」より透明な証
鎖ってる。それも運命ってる
不協和音が、世界を揺さぶってる
腐ってる、それを愛してる
未完成がくれる、美のエッセンス
ねぇ、終わりじゃない、これは変容
心の奥で芽吹く醸造
君が「腐ってる」と指差す場所に
本当の“熱”が、生きていた
無垢だったはずの傷が笑う夜、
真白の願いが黒ずんでいく鼓動。
「正しさ」なんて誰の設計図?
歪んだままでも、息してる truth
見えない悲鳴が熟成してく
胸の奥、誰の詩が眠ってる?
夢と腐乱は、似た温度で揺れ
“ 美しい嘘”が、愛を名乗ってくる
飾られた花瓶には造花の嘘
水すら与えず、「咲け」と命ずる思想
それでも僕らは濁った土を選ぶ
そこにしか芽吹かない「僕」がいるから
崩れかけた世界の隙間に咲く
名もなき声が、本当の響き
臭ってる、それでも抱いてる
この痛みこそが、唯一の灯(ひ)ってる
腐ってる、けどまだ歌ってる
終わりの奥に、始まりが潜ってる
腐ったままで眠る、誰にも届かない祈り
歪んだままの自画像が笑うたび
「希望」って言葉が喉を焼く
この胸に灯るのは…カビのような痛覚
沈黙の群れに溶ける呼吸
名前すら消えた僕の記憶
すがった光は蛍光灯の幻
死んでいく夢の数だけ、築け腐る論理
来去ってる それでいい、それしかない
綺麗ごとはもう飽きたし、間に合わない
このまま崩れて、誰にも見えないまま
静かに、静かに、ただ“在る”だけのまま
狂ってる、それでも叫んでる
救いが来ないと知ってて待ってる
終わりが来たら、それが始まりじゃない
ただ、永遠に…朽ちていくだけの未来?
- 作詞者
tabimaro
- 作曲者
tabimaro
- プロデューサー
tabimaro
- ソングライター
tabimaro
- サンプリング元のアーティスト
tabimaro

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黒い花が咲く場所で
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