

終電のホームに 秋風が吹いた
濡れたビーサンが 足元を叩く
ふたりの影が 長く伸びてゆく
君の肩が少しだけ遠く見えた
花火の音が 胸に響いた
それでも何も言えなかった
「また来年も来ようね」って
あの声が耳から離れない
嘘でもいい もう一度だけ
ぎゅっと抱きしめて
さよなら…
君が手を振る駅のホームで
何か言おうとして飲み込んだ
声が震えた午後四時の風
バイバイ…
言えないまま走るサンダル
背中の記憶 引き裂くみたいに
浴衣の裾が遠ざかってく──!
もう一度…
願いをかけた花火の夜
冷たい空に弾けて散った
想いの欠片が頬を刺した
忘れない…
夏の魔法が解けた瞬間
鼓動と一緒に名前を呼んだ
君はもう── いなかった!!!
渚のカフェ 空いた席がひとつ
ふたりで食べたアイスの味が残る
思い出ばかり 騒がしくて
会いたいなんて言えないまま
風に舞う髪のにおい
手を伸ばせば届く気がして
立ち止まったあの坂道で
涙がこぼれた
花火が…
君の横顔照らした夜
あと少しだけ近づけたら
何か変わっていたのかな
今でも…
焼けた砂に足跡探す
君が残した熱の形に
触れた気がして振り返った
サンダル…
脱げたままの記憶のなか
駆け出した風 切なさの中
胸がきしんで泣きそうで
恋だった…
あの日の全てが煌めいてた
言えなかった「好き」のリズムが
今も胸で鳴り響く!!!
会いたい…
心が叫ぶ夜の海辺で
君の名前を叫んでみた
波がそれをさらってった
ありがとう…
なんて言えるはずもなくて
「さよなら」はまだ言わないよ
この恋が終われなくて
覚えてて…
風の匂いも声の温度も
ふたり歩いた夏の鼓動も
ぜんぶ ぜんぶ── 本物だった!
笑って…
いつかまた巡り逢えたら
君とあの空の下でもう一度
恋がしたいって言わせて…!
夏が終わる 恋が終わる
でも君は 終わらない
- 作詞者
心津
- 作曲者
心津
- プロデューサー
心津
- プログラミング
心津

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さよなら、また夏が来るまで
心津
アーティスト情報
心津
心津 | SHINTSUです。 「想いを音に、景色を光に。」 をテーマに、音楽と写真で日常の感情を表現し、皆さんに届けています。 ポップスやバラード、アイドルソング、アニメ風楽曲など幅広い音楽に挑戦しながら、写真や映像も取り入れた活動を展開。 これまでに「夏色ソーダ」「花束にできないもの」「線香花火の約束」など、日常や季節の情景をテーマにした作品を発表してきました。 AIと人の感性を融合させ、聴く人・観る人の心に寄り添う表現を追求しています。
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