

白く滲んだ 道の向こう
景色は静かに 息をしてる
強すぎる陽射しを 受け止めて
影は深さを 増してゆく
急ぐ理由を 探す癖まで
暑さのせいに してしまおう
歩幅をひとつ 緩めた先で
聞こえるものが 増えてゆく
まぶしさばかりが
夏じゃないことを
頬をかすめた涼しさが
そっと教えてくれた
夏のそよかぜ
火照った街を すり抜けて
肩に積もった 一日の重さを
ほんの少し 軽くする
夏を好きだと 言えるのは
眩しいだけじゃ ないからだ
暑さの奥に 隠れていた
やさしい季節に 触れている
遠くの色が 揺れて見える
空気もどこか 眠たそうで
うまく進まない そんな日さえ
景色のなかへ 溶けてゆく
何かを残そうと しなくても
肌に刻まれる 午後がある
思い出すために 見るんじゃなく
ただ見ていたい 夏がある
賑やかさよりも
静けさのなかで
季節は深く 胸の底へ
根を伸ばしてゆく
夏のそよかぜ
乾いた空を 渡ってく
知らずに強く 握っていた指が
風に触れて 開いてく
どこへ行かなくても ここにある
飾らなくても 満ちている
光と影の 境目で
やさしい季節に 触れている
暑さに疲れて
立ち止まるたび
この風だけは
味方になった
華やかな夏に
隠れていたもの
静かな涼しさを
私は知った
夏のそよかぜ
火照った頬を 撫でてゆく
大きな何かを 変えなくたって
呼吸は少し 深くなる
夏を好きだと 言えるのは
眩しいだけじゃ ないからだ
胸のざわめきが 鎮まるまで
やさしい季節に 吹かれてる
この蒸し暑ささえ いつの日か
笑って思い出すんだろうな
- 作詞者
NAZNA
- 作曲者
MAPP
- プロデューサー
MAPP
- レコーディングエンジニア
MAPP
- ミキシングエンジニア
MAPP
- マスタリングエンジニア
MAPP
- グラフィックデザイン
MAPP
- ボーカル
NAZNA

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夏のそよかぜ
NAZNA
『夏のそよかぜ』は、
歩幅を少し緩めたときに初めて気づく、
夏の静かな優しさを描いた曲です。
強すぎる陽射し。
深く伸びる影。
思うように進めない、蒸し暑い午後。
夏は、眩しく華やかなだけの季節ではありません。
ふと頬をかすめる涼しさや、
立ち止まったときに聞こえてくる音。
何かを大きく変えるわけではなくても、
張りつめていた心を少しだけ軽くしてくれる風があります。
強い光と深い影。
静かな川辺や雨上がりの路地。
ゆっくりと暮れてゆく空。
忙しい毎日の途中で、
ほんの少し歩幅を緩めながら聴いていただけたら嬉しいです。
あなたの頬にも、
夏のそよかぜが届きますように。



