歌詞

静寂を裂く　運命の鼓動

遠き記憶が　僕を呼んでいた

崖のふもと　誰も知らない

忘れられた　あの祠

眠れる力　目覚めし刻

世界がわずかに　軋むようで

"選ばれし者" なんて望んでない

でも――逃げたくなかった

誰かが待ってる　救いを求めて

迷いながらも　踏み出した足

この小さな手に残された

記憶の刃が　導くなら

傷を背負いし 少年 少女

冷たい風が　二人を試す

言葉が届かぬ夜もあった

それでも離れなかった

あの日の君の震える声

「怖くても、進もう」と笑った

どんな魔物より、頼もしかった

僕は…あの瞬間　誓ったんだ

命より重い　絆があるなら

何を失っても　守り抜くよ

痛みさえ　分け合えるのなら

この世界、終わらせはしない

終焉の地へ　辿り着いた時

そこにあったのは　懐かしい夢

消えたはずの優しい笑顔

"別れ"が教える　ほんとうの強さ

誰かの正義が　世界を裂いて

大切なものさえ　壊していく

それでも僕は　信じていた

争いの果てに　光は残る

たとえ君が　この空にいなくても

想い出は　この胸で生きてる

時を超え　忘れられても

心は叫ぶ　「君を愛してた」

風が止んだ　空が澄んだ

長い夜が　静かに明ける

もう誰も　戦わなくていい

ただ、誰かの隣で　笑えばいい

記憶の刃は　大地に還り

希望の種が　そっと芽を出す

そしてまた　新しい世界で

誰かが、物語を始める――

光は消えない　心にある限り

その名が忘れられても構わない

ただ、この想いが　届くのなら

永遠に…　君とともに