Lyric

こどもたちの　笑いは消えて

星は今　軋みながら泣く

空をもう一度　青に染めるため

誰かが今　立たねばならぬ

砕けた空に　残るひと雫

この星はいまも　息をしている

絶望の果て　灯るただひとつ

帰らぬ道を　光が照らす

背負ったすべて　人類の祈り

夢も記憶も　子の笑顔さえも

涙を越えろ　戦火を越えろ

この命　すべてをくれてやる

行けよ　遥か　闇の宇宙へ

ひとりきり　夜を裂いてゆけ

帰れぬことを　知っているけど

それでも　行く　希望のために

静寂が叫ぶ　孤独の誓い

誰かの未来　託すその手で

胸が燃えても　闇に消えても

最後の瞬間まで　進めばいい

艦は無言で　星を超えて

時の重さが　骨に沁み込む

仲間も夢も　背に置き去り

残るは約束　ただひとつ

「必ず帰れ」　あの日の声が

胸を裂いても　迷いはしない

涙を剣に　変えながら進む

すべてを賭けて　守るだけ

友よ、泣くな　おれも泣かない

使命が地球　救えるのなら

帰る場所など　なくたっていい

希望の座標へ　突き進め

凍てつく闇で　花が咲いた

脳裏に浮かぶ　君の微笑み

それがあるから　倒れられない

残りの炎　まだ燃やせる

命の灯火　揺れても消えず

旗は降ろさぬ　希望を掲げ

この声だけは　宇宙に響け

滅びの先へ　光　届け

最期の星が　まぶたに揺れる

そこにあるのは　死か、それとも…

だがもう何も　怖くはないさ

覚悟が胸を　強く焦がす

名もなき夢を　裏切れない

この身が散っても　悔いはない

歴史に刻まれずともいい

守り抜け　愛したこの星を

かつて宇宙を　駆けた者がいた

声なき男の　鼓動が響く

忘れられても　かまわなかった

願いが未来　導けばいい

誰にも知られず　誰にも送られず

ただその想いが　風に残った

命は消えても　灯は消えない

夢は誰かへ　受け継がれる

だからいま　誰かが歩き出す

知らずに背中を　押されながら

「確かにあの人がいた」とだけ

胸の深くで　感じながら

そして　風だけが知っている

最期に残した　小さな願い

空に溶けた　その祈りだけが

次の光を　生むことを