Lyric

ただ心臓が動いてるだけ

反射で動く身体だけ

気付いてしまったね

もうとっくに死んでいたんだ

不安定に揺れる電車で

吊革に預ける全霊

半分開いた目と目が合った

窓に映るやつれたゴースト

どうしてここにいるんだっけ

何処に行きたかったんだっけ

思い出したいという

想いすら忘れてしまった

一度与えられた命を

義務感だけで運んだ

ただ起きて食って寝ることの

漠然とした罪悪感

それでも降りずに揺られていた

何食わぬ顔でやり過ごした

その難しさを知った

それだけが遺産

灰にしてしまった時間の重さ

量るのはホントに怖いけど

頭は勝手に喋るんだ

僕にしか聴こえない声で

ちゃんと自分で選んで来たんだ

誰のせいにも出来ない

わかっているんだよ

わかっているんだよ

誰かに許して欲しいのさ

足跡の無い人生

やらなきゃいけないことはなに？

やってはいけないことはなに？

自責の念が彷徨う夜

後悔も不安も絶望も

過去も未来も 存在しないもの

勝手に見えてるつもりのゴースト

勝手に死んでるつもりのゴースト

僕が許してあげるから

今、君が本当に

生きたい場所に行こう

一度落っことした命を

もう一度愛せたとき

ただ息を吸う喜びを

誰よりも知るだろう

死ぬほど辛い空っぽを

積み上げて背負っている

僕らだけに見える輝きを知るだろう

その意志で動く身体で

足跡を刻む喜びを知るだろう