

えー、毎度
馬鹿馬鹿しい お噺を ひとつ。
世の中 怖いものってぇのは
人それぞれで ございまして。
蛇が 怖い。
蜘蛛が 怖い。
女房が 怖い
なんてぇのも おりますが。
さて、お前さん。
何が 怖いんだい?
「俺かい?」
「ああ、そうだよ」
「……饅頭」
「はあ? 饅頭?」
「そうよ、あの 饅頭だ」
「考えただけで
身震いが するねぇ」
「ああ、怖い 怖い……」
饅頭 怖い
饅頭 怖い
白くて 丸くて
餡子が 怖い
一つも 怖い
二つも 怖い
三つ 四つと
並べりゃ 地獄
饅頭 怖い
饅頭 怖い
頼むから
持ってきなさんな
ああ 怖い 怖い
恐ろしい
饅頭だけは
ご勘弁!
おいおいおい 聞いたか
あいつの 話
蛇でも なけりゃ
お化けでも なし
怖いと いうのが
饅頭とは
こいつは 傑作
笑えるな
ならば 一つ
仕掛けて やろう
怖い 饅頭
集めて やろう
栗に 胡麻に
蕎麦に 酒
箱に 詰めたら
さあ どうだい
あいつの ところへ
置いて やれ
泣くか 逃げるか
さあ どうする
おやおや こいつは
饅頭じゃねぇか
怖いと 言いつつ
一つ ぱくり
二つ 三つと
口に 放りゃ
あれよ あれよと
止まらねぇ
栗まん 胡麻まん
蕎麦饅頭
どれも これも
恐ろしい
怖い 怖いと
口では 言うが
両手が ちっとも
休まらねぇ
餡子が 甘けりゃ
茶も 欲しくなる
一つ 残さず
平らげた
饅頭 怖い
饅頭 怖い
一つ 二つと
食べても 怖い
栗も 怖い
胡麻も 怖い
蕎麦まで 出された
日にゃ たまらねぇ
饅頭 怖い
饅頭 怖い
怖くて 怖くて
手が 止まらねぇ
ああ 怖い 怖い
恐ろしい
残しちゃ なんねぇ
全部 食っちまえ!
「おい! てめぇ!」
「何で 饅頭
食ってやがる!」
「怖いってぇのは
嘘だったのか!」
「……へへへ」
「じゃあ おめぇ」
「本当は
何が 怖いんだい?」
「……そうさなぁ」
饅頭 怖い
饅頭 怖い
白くて 丸くて
餡子が 怖い
一つも 怖い
二つも 怖い
怖くて 怖くて
手が 止まらねぇ
饅頭 怖い
饅頭 怖い
栗も 胡麻も
全部 平らげた
饅頭 怖い
ああ 恐ろしい
今度は……
熱い お茶が 怖い!
- 作詞者
Liminal Reverie, shintaro
- 作曲者
Liminal Reverie
- プロデューサー
shintaro
- 共同プロデューサー
Liminal Reverie
- プログラミング
Liminal Reverie

Liminal Reverie の“饅頭怖い”を
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- ⚫︎
饅頭怖い
Liminal Reverie
古典落語の名作『饅頭怖い』を、江戸LOFI流のHIPHOPに再構築。
「世の中、怖いものってぇのは、人それぞれでございまして……」
粋な噺家の語りから幕を開け、重厚なBoom Bapのビートと三味線の響きに乗せて、江戸の滑稽噺が現代によみがえる。
饅頭が怖いと怯える男と、それを面白がる仲間たち。
軽快なRAPと耳に残るHOOKが物語を運び、落語ならではの言葉遊び、掛け合い、そして絶妙な「間」をHIPHOPで表現する。
怖い、怖いと繰り返す男の本心とは。
最後の一言まで、どうぞお聴き逃しなく。
**江戸の笑いに、現代のビートを。**
伝統とストリートが交差する、新感覚の落語RAP。
アーティスト情報
Liminal Reverie
**Liminal Reverie(リミナル・レヴェリー)**は、 「現実と夢のあいだ」をテーマにした インストゥルメンタル・プロジェクト。 昼と夜のあいだ。 賑わいのあと。 現実と夢が、まだ分かれきらない瞬間。 そこに残る気配、余韻、空気を音にする。 和と洋、対になる二つの軸を持ち、 和:江戸lofi 洋:Liminal Reverie それぞれ異なる世界観で楽曲を制作している。
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