綿のスウェット
ポッケの恋を握り締め噛み締める
街灯の下で座って空に巣掻く
黄ばむ橘が黒を彩る
頬に触れる手の感触
その記憶をループして
右に薫る君の程よい苦味に恋をしていた
夜の凍てつく空気に煙を燻らす
ぎこちなく白い灰を落とし
粒状に煌めいて揺れる
綿のスウェット
些か長い伸びる袖に懐かしむ
雲は遠くへ向かって
時を問わず黄ばむ橘が黒を彩る
黄ばむ橘が黒を彩る
頬に触れる手の感触
その記憶をループして
右に薫る君の程よい苦味に恋をしていた
夜の凍てつく空気に煙を燻らす
ぎこちなく白い灰を落とし
粒状に煌めいて揺れる
頬に触れる手の感触
微かに浮かぶその残像
鈍い光に感光する記憶
ただ淡く滲んで
ぎゅっと
ポッケの恋を握り締め駆け抜ける
こびりつく白い灰に惑って
- 作詞
Masao Kigaki
- 作曲
Masao Kigaki
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- ⚫︎
薫る
Hitotonari
Hitotonariが織り成す、青春の哀愁と記憶の断片をつむぐ新曲「薫る」が、心の琴線に触れる旋律とともにリリースされます。街灯の下、凍てつく夜空のもとでひっそりと香り立つ懐かしさと苦味。それは、綿のスウェットの袖を伸ばしながら儚く握りしめたポッケの恋。黄ばんだ橘色が空間を彩る情景と、君の記憶を呼び覚ます右から漂う香り。心に残る手触りと、ぎこちなく落とされる白い灰の粒が煌めく瞬間。Hitotonariは、そんな微かに浮かぶ残像を、切なくも美しいメロディに乗せて紡ぎ出しました。
「薫る」はただの曲ではありません。それは一つの経験、一片の記憶、そして青春の一コマを音楽に封じ込めたアーティファクトです。この曲を通じて、あなた自身の「ポッケの恋」を思い出し、過去と現在が交差する瞬間に身を任せてみてください。Hitotonariの新たな物語に、心揺さぶられること間違いなしです。
アーティスト情報
Hitotonari
日本を拠点に活動するスリーピースバンドHitotonari。2013年に結成。2014年、自主レーベルから『夜明け 』をリリースしデビュー。 2017年には1st EP『隙間』をリリースし、その名を知られることとなる。2019年には1st アルバム『輪郭』を、2024年には2nd アルバム『遠霞』をリリース。 そのサウンドはアナログシンセのレイヤーを特徴としながらも、ギターやベース、アグレッシヴなドラムが高揚感を生み出す、プログラミングと生演奏を組み合わせたオーガニックな作風を確立。ジャズやエレクトロニカ、ポスト・ロックを横断しながら、ポップミュージックを更新し続けている。
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