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澄んだ眼をしたショーネンは 少しずつ大人になって
あの小説やあの映画にでさえ もう涙も流さない
澄んだ眼をしたショーネンは 少しずつ深みに嵌りこみ
弾き手を忘れたエレクトリックギターが 今じゃ埃をカブってる
失われたショーネンに 明日はこないのか
失われたショーネンよ 思い出しておくれよ
澄んだ眼をしたショーネンは 幾つもの修羅場を越えられず
信頼していた夜からでさえ 今じゃ溢れ堕ちそうさ
澄んだ眼をしたショーネンは グローバルを重んじつつも
トライバルに命を賭け そして12月の大銀杏となった
失われたショーネンは 「なぜ生きる?」と問われ
失われたショーネンよ 答えを出しておくれよ
失われたショーネンの 柔らかな眼差しに映る
失われたショーネンの 落としものって何でしょう
失われたショーネンは いつもと違う今を探す
失われたショーネンよ 答え合わせはまだなのでしょう
愛情、なんて無情な感情 儚きモノと知る
友情 孤独 絶望 希望 混沌がって・・・
愛憎、ときに非常に激情 刺さらぬモノとなる
崩壊 忘却 咆哮 嗚咽 混沌がって・・・
失われたショーネンは 昨日と違う自分を選ぶ
失われたショーネンよ 忘れてはいけないでしょう
失われたショーネンよ 清算はもうお済みでしょう
失われたショーネンよ もう戻らない 戻れないのか
2ダンベルト・エクスペリエンス。ワタナベサトシ(作詞作曲、ヴォーカル、ギター、ベース、DTMer、サウンドプロデュース)のプロジェクト。90年代から宅録・バンド活動し、テン年代は3ピースバンドを率い、東京でライヴを中心に活動。 その音楽性はオルタナティヴに分類されるが、雑多でミクスチャー感覚に溢れる。リズムで世界を旅し、言葉は日本語に拘ることを心がけ、ライフテーマである「死」をコンセプトとし、2023年7月5日、ファーストアルバム『棺蓋録』をCD・アナログ・配信リリース。アルバム・タイトル『棺蓋録』は、烏滸がましいながらも、『晩年(太宰治)』『遺書(松本人志)』と同じような意味合いを持つ。普遍性を失うことなく、永年自らに纏わりついてきた収録曲に対する思いを込めている。全編にわたる北航平氏によるトラック制作と、鬼才・日比谷カタン氏による独創的なアートワーク、代表曲「In The Storm」では世界的スライド・マスター、松浦善博氏によるスライド・ギターもフィーチャーされている。そしてなによりブラック・メルヘンとも形容される独特で摩訶不思議な世界が全編に渡って繰り広げられており、多方面より高評価を得た。 現在、セカンドアルバムのリリースに向けて鋭意製作中である。
灰猫堂