逢魔が時に猫は駆ける。のジャケット写真

歌詞

逢魔が時に猫は駆ける。

エレメンツ!-Elemental Heroines-

三々九度。館忙しく、

昼夜奉公、でも暮らし。

知らぬ顔浮かべ、

猫が鳴く。猫が啼く。

やがて文明開化の

風情、遅咲きデモクラシー。

枕濡れ続く。寂し気に。

あの時の、あの方の、雪肌の感触。

及ばずに、声出ずに、

今夜も夢を見る。

逢魔が時、猫駆ける。

乙女は追いかける。

一寸先は闇。

なのに、不思議と止まらず。

ちんどん騒ぎ出す。

往来、橋渡り、貴方に迷ひ込め。

したり顔で、出逢わせた。

(齢幼く世捨て人、

娘よ、お前が気に入ったのだ)

立てば芍薬、座れば牡丹、

歩く姿は蓮の花。

乙女いつからか、

よく笑う。よく嗤う。

猫も住み着いた部屋。

されど、誰にも触れられず。

唯、見つめている。乙女だけ。

つれずとも、構わずに、

あの人に逢いたい。

草木さえ寝静まる

闇(よる)の淵の先へ。

丑三つ時、猫駆ける。

乙女は追いかける。

一寸先は闇。

なのに、今宵も止まらず。

ちんどん騒ぎ出す。

往来、橋渡り、貴方に迷ひ込め。

にがい顔で、出迎えた。

(他には何も望まぬと、

その双眸を光らせる。

愚かしきかな想いこそ、

また美味なるが人の世か)

あの時の、あの方の、雪肌の感触。

それなのに、なぜかしら。

なんにも感じなひ。

逢魔が時、猫駆ける。

乙女は追いかける。

あの人突き放す。

なのに、もう止まりもせず。

ちんどん騒ぎ出す。

片道、船に乗り、貴方に迷ひ込め。

やがて猫は嗤いだす

「乙女はいずこやら?」

(華は散らず、咲くが故、

やがて立ち枯れゆく運命。

その渦中にて願わくば、

少しの夢幻を見たまへよ)

-劇終-

  • 作詞

    Aruto.

  • 作曲

    Aruto.

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