

雨の匂いが まだ消えない
……ねぇ まだ乾かない
エアコンが揺らす 濡れた髪の匂い
言い訳みたいな雨が まだ止まない
グラスに落ちた結露を 指でなぞるたび
触れちゃいけない夜が 少し滲んでく
閉じた傘を 壁に預けたまま
帰る理由だけ 静かに薄れてく
あなたは何も 急がない顔で
優しい温度だけ 近づけてくる
窓越し ぼやけた六月のネオン
深夜二時過ぎの 曖昧な境界線
「寒いね」なんて 嘘みたいな声で
肩越しに触れる熱 ほどけてしまう
テーブルの端で 震えた通知も
今はもう見ないふり 覚えてしまった
名前を呼べば 壊れそうだから
あなたは何度も 髪だけ撫でてる
「もう帰るね」
その言葉だけ
喉の奥で溶けていく
曇る窓に
触れた指先
夜より深く 沈んでく
濡れたまま帰れない
あなたの熱が落ちない
乾くほど嘘になるなら
この夜ごと抱いて
濡れたまま帰れない
雨のせいにしていたい
指先まで溶けるほど
悪いままでいい
まだ乾かない
まだほどけない
あなたの匂いが離れない
崩れたシャツに 残る淡い香水
冷えた氷だけが 時間を知っている
あなたの沈黙 やけに綺麗で
見つめ返すたび 呼吸が浅くなる
背中越し揺れる カーテンの隙間
朝を隠すように 光が逃げていく
いけないことほど 優しく響くの
あなたの「大丈夫」が ずるすぎるから
「帰らなきゃ」
その続きを
あなたはそっと奪ってく
触れた温度
崩れる理性
もう元には戻れない
濡れたまま帰れない
あなたの夜が離れない
冷めるほど嘘になるなら
このままでいたい
濡れたまま帰れない
雨音だけが揺れてる
唇より奥のほう
まだ熱を持ってる
曖昧な愛ほど 肌に残る
消せない跡みたい 夜に滲む
名前を呼ばない それがルール
なのに視線だけ 深く潜る
傘は閉じたまま もう使わない
濡れる理由なら いくらでもある
「ダメだよね」って笑う横顔
優しすぎるから 壊れてしまう
濡れたまま帰れない
あなたの熱で満たしたい
乾くほど夢になるなら
今だけは抱いて
濡れたまま帰れない
朝なんて来なくていい
指先まで堕ちるほど
悪いままでいい
濡れたままで帰らない
あなたの夜に沈みたい
朝が来れば壊れるなら
今だけは溺れて
濡れたままで帰らない
雨の中より熱いまま
もう戻れなくなるほど
あなたに濡れてる
エアコンの風が
静かに髪を揺らす
「……まだ、乾かない」
- Lyricist
Tsumi to Mistsu
- Composer
Tsumi to Mistsu
- Producer
Chisato Nakagawa
- Vocals
ria
- Programming
Tsumi to Mistsu

Listen to Won't Dry Tonight (feat. ria) by Tsumi to Mistsu
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Won't Dry Tonight (feat. ria)
Tsumi to Mistsu



