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-再インストール-具現化された電子音楽。
本来固定されることのない「音」。本作では、有機的ともいえる日常にあふれている素材を、画一化されたビートに落とし込むことで、無意識に通り過ぎてしまった事象が強制力を持って提示されます。では、本来消えてゆくはずの音が内包する感情は、その音が繰り返されることによって永続するのでしょうか。彼らの作品はその疑問を直接投げかけることに成功しています。日常に現れては消えてゆく音を捕まえ、連綿と続くオーディオファイルの波 形にハサミを入れる。本来連続し得ないものが繰り返し表されたときにもたらされるものは、人工物のもつ不自然さ、妖しさ、あるいは中毒的な快楽でしょうか。グラフィックデザイナー、東京塩麹のメンバーとしても活躍中のtakaramahaya を迎えることで、日常音と非日常音の差を暗示しているよう にも見えます。クリエイティヴ・ディレクターとして長年活躍してきた須田と、映像作家とし て活躍してきた島本によるユニットBERVATRA。
大人が本気で取り組む自由研究。その妖しさと狡さこそ、まさに夜の匂いなのです。
音楽家・クリエイティヴディレクターの須田伸一と映像作家島本幸作によリ結成されました。“即興演奏による行為と物音のダンスミュージック” をコンセプ トに、2010 よりコンデンサーマイク、バイノーラルマイク、ガンマイクなど従 来ライブでは使用しないマイクを用いてその場の音を録音し、更にその音から リズムパターンを構成、エフェクトを加え、即興での楽曲制作を開始します。2011 年には楽曲制作の要とも言えるオリジナルのリアルタイムサンプリングシステムを開発。2012年にはファッションブランドYEAH RIGHT!!の2013SS コレクションに楽曲を提供。2013 年、同ブランドの2013-2014AW 東京コレクション「Here&There」のショー演出、楽曲提供を行った後、そ のシステムをサンプリングを多層化しリズムパターンを即興で構成する制作システムに更新。街、駅、車内、飲食店などスタジオ外での楽曲制作も数多く 行うようになります。2015年には、即興で行う制作手法を楽興制作のみなら ずライブにも導入し、その場の音をサンプリングして即興演奏を行うスタイル を確立、同年には初のデジタルアルバム「BERBERVATRA #001 Indoor」をリリースしました。ファッションブランドYEAH RIGHT!!の2018年春夏の東京コレクションにて、音楽提供及び演出を手掛けるなど活躍の幅を広げています。 須田伸一 (Shinichi Suda) 音楽家・クリエイティヴディレクター。2006年にPowershovel AudioからTwothとしてデビュー。GoogleやSONY等のTVCM や、NHKのEテレ 「オトッペ」の音楽、アーティストとのコラボレーションなど数多くの楽曲を制作。2012年にはアヌシー国際アニメーション映画祭にて日本人初の音楽賞を受賞。ISSEY MIYAKE、FINAL HOMEのチーフデザイナーという異色の経歴を持ち、プロダクトブランドTALKY・PEOPLEAPのクリエイティヴディレクターとしても活動中、ジャンルを問わない音楽活動を展開している。 島本幸作 (Kosaku Shimamoto) 映像作家、など。
Salvaged Tapes