歌詞

考えすぎると、心拍が遅くなる

思考と感情の距離を測りながら

言葉の温度を確かめる

言葉はあたためるためにあるのか

傷を正確に説明するための道具なのか

使えば使うほど、体温がぬけていく気がした

「わかってほしい」と願うことが

いちばん孤独を感じる瞬間だと思う

説明すればするほど

伝わらないところだけが濃く残っていく

沈黙は逃げじゃない

矛盾を抱えたまま立っているための姿勢

凛として候

崩れないまま、ただ呼吸を続けている

考えすぎると、心拍がはやくなる

考えすぎると、心拍がはやくなる

焦りと確信の境目で

身体が勝手に走り出す

論理を超えて、何かが疼いている

生きようとする本能の残響

静かになりすぎた頭の中で

心臓だけが暴れている夜がある

その音を聞きながら

まだ終われないことを知る

考えすぎて眠れず午前二時

理屈まみれで酸欠気味

正解も感情もどっちつかず

理性の檻で脈打つミス

どっちが本当　どっちが嘘

正義の裏に潜む虚構

透けた沈黙　痛みごと抱えて

凛として候　と吐き捨てるように

光も闇も混ざったまま

整って見えるほうが不自然

大人のフリして笑うより

未定義のままの自分でいたい

考えすぎると、心拍がはやくなる

考えすぎると、心拍がはやくなる

考えすぎても止められない

凛として候　矛盾のまま

凛として候　それがわたしのまま

凛として候

冷たい夜と　熱い心臓のあいだで

どちらも選べないまま

呼吸をしている

考えすぎると、心拍がはやくなる

考えすぎると、心拍がはやくなる