裏切りの前夜のジャケット写真

歌詞

裏切りの前夜

ドラマチカ

息を潜めた 六月一日

まだ夜は 何も知らない

西へ向かうはずの軍勢

亀山の門が 静かに開いてく

六月一日の夜更け 音を殺して

行き先を伏せたまま 列だけが伸びてく

老ノ坂 越える足音

月は見てる でも答えは言わない

京へ近づくほど 胸の奥で

言い訳だけが うまくなる

誰のためだったか

まだ言葉にできない

正義と呼ぶには

迷いが多すぎる

引き返せない夜

この夜が明ければ

もう昨日の名ではいられない

正しかったのか

今もまだわからない

それでも京の火へ近づいていく

引き返せない夜

愛宕の山に 置いてきた句

あの日の言葉も 今は刃みたいだ

天下を望んだと 笑うなら笑え

ただそれだけじゃ ここまでは来れない

積もったものを 一つじゃ語れない

忠も義も怒りも 夜に溶けていく

部下の前じゃ 迷いは見せられない

だから黙って 馬だけを進めた

守るものだったか

捨てるものだったか

この手で選ぶには

重すぎる朝だ

引き返せない夜

この夜を越えたら

もう昔のままでは戻れない

正義だったのか

誰にも言えないまま

それでも火を呼ぶ道を選んでいく

引き返せない夜

怖くないわけがない

わからないわけがない

それでも今さら

知らぬ顔では生きられない

もしこれが過ちでも

もしこれで終わるとしても

せめてこの夜だけは

誰のせいにもしたくない

引き返せない夜

この夜が明ければ

主君も家も明日も変わっていく

正しかったのか

最後までわからない

それでも自分で選ぶしかなかった

引き返せない夜

まだ夜は終わらない

火の前の 沈黙だけがある

  • 作詞者

    ドラマチカ

  • 作曲者

    ドラマチカ

  • プロデューサー

    ドラマチカ

  • ボーカル

    ドラマチカ

裏切りの前夜のジャケット写真

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    裏切りの前夜

    ドラマチカ

明智光秀が本能寺の変へ向かう「その前夜」を、一人の人間の内面から描いた楽曲『裏切りの前夜』。

亀山を発ち、老ノ坂を越え、京へ近づいていく夜。正しかったのか、誰のためだったのか――答えの出ない迷いを抱えながら、それでも引き返せない道を進んでいく姿を描いています。

明智光秀が本能寺の変に至った動機には諸説あります。本作では特定の説を断定せず、史実に着想を得ながら、忠義、怒り、恐怖、迷い、責任が交錯する「歴史が変わる直前の夜」を創作として再構成しました。

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