

白い風がすり抜けて
消えた声を運んでく
帰りたかったあの日の
教室はもう戻らない
震える手を握りしめて
夕凪だけが頬を撫でた
「大丈夫だよ」その言葉が
あの闇にしずんでいく
イーヤーサーサー
風よ届け
イーヤーサーサー
風よ届け
教科書じゃ一行で終わる痛みが
この島にはまだ
息づいてるってこと
“看護動員”と呼ばれた
少女たちが
銃声の雨の中で命を抱いた
薬も足りない 水もない
選ぶたびに誰かの
明日が消える
十代の小さな肩に
背負わせた
戦場という名の現実
壕は崩れ
指示は断ち切られ
“解散”の言葉が
何を意味するか
誰も知らないまま
闇に放り出された
それが歴史に刻まれた真実
どこへ向かえば
よかったの?
夜のなかでさまよった
涙ひとつ落とすたび
未来が遠くなるようで
目を閉じたその先には
焼け落ちた島影だけ
ただ生きたかっただけなのに
願いさえ奪われていった
イーヤーサーサー
祈るように
イーヤーサーサー
空へ届け
砕けた空 裂ける木々
風が昼と夜を
のみ込んでいく
誰かの手を離した瞬間が
一生消えない傷になって
“守るための戦争”
なんてない
奪われたのは未来と笑顔
制服にしみた泥と血が
言葉より深い叫びを語る
戦後の空を見ても
戻らない時間だけそこにある
だから伝えるんだ
二度と繰り返させないために
ひめゆりの花よ
風に揺れて
静かな祈りを空へ届けて
奪われた今日
誰も忘れないように
あなたの願いを歌にする
ひめゆりの花よ
どうか咲いて
未来を照らす光になって
平和を願う声が
途切れないように
- 作詞者
510
- 作曲者
510
- プロデューサー
510
- ボーカル
縁距離
- ピアノ
縁距離

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ひめゆりの花
縁距離
- 2
ひめゆりの花 (Instrumental)
縁距離
沖縄戦の中、“ひめゆり学徒隊”として戦場へ動員された少女たちの記憶をテーマに描いた、縁距離の渾身作『ひめゆりの花』。 静かな旋律の中に刻まれるのは、「生きたかった」というあまりにも切実な願い。 “看護動員”という言葉では語り尽くせない現実、失われた青春、そして戦後を生きる私たちへ託された祈りを、繊細かつ力強い歌声で紡いでいく。 沖縄の風景と痛みを通して、“平和とは何か”を問いかける一曲。 忘れてはいけない記憶を、未来へ繋ぐための鎮魂歌。
アーティスト情報
縁距離
縁距離(えんきょり) 和歌山出身の透明感あふれる歌声を持つボーカル・sappyと、北海道出身で温かみのある旋律を紡ぐピアニスト・のなによる音楽ユニット。2024年2月、ライブ配信での出会いをきっかけに結成された。 ユニット名「縁距離」には、物理的に離れてなかなか会えない距離と、巡り会えたご縁への深い感謝の思いが込められている。 現在、それぞれがライバーとして精力的に活動しながら、オンラインを中心にリスナーとの温かな交流を育み続けている。 1st Single『みずたまり』、2nd Single『メモリーズ』を発売中。 遠く離れていても心は一つ縁距離の音楽は、あなたの心に優しく寄り添い、忘れられない情景を描き出す。
縁距離の他のリリース
MLE Music inc.



