Lyric

背の高い草原を駆け抜け

集めるのに夢中で小瓶に詰めた

かき分けて探した貝殻を

図鑑とにらめっこ 昼下がりの午後

同じ場所なのに

同じ空気なのに

見ている姿が違うのは

どうして　どうして　どうして

あの絵本の名前は何だったかな

空想でも おとぎ話でもない

ある日訪れた ありふれたお話

喧嘩した夜に　投げ飛ぶ兵隊

小舟に乗りこんで見知らぬ島へ

覆い被さるような　ヤシの木と

出迎えてくれる 毛むくじゃらな手

違う人達なのに

違う歌声なのに

どこか どことなく 懐かしいのは

どうして　どうして　どうして

あの絵本の名前は何だったかな

夢物語 デタラメでもない

目が覚めると たしかにある記憶

転がったぬいぐるみ

遊び尽くしたボール

帆を広げたボートも

汽笛鳴る電車も

いらない いらない いらない…！

あの絵本の名前は何だったかな

空想でも おとぎ話でもない

ある日訪れた ありふれたお話

あの絵本の名前は…

あの絵本の名前は…

あの絵本の名前は…