季節を透いて見る旧時のジャケット写真

歌詞

都会の冬

スズキ サトシ

小さなかまくらを飛び出したら

茶色いキツネが待つところへ

長くつを脱いでお家に上がったら

手袋の雪をストーブで溶かすんだ

ちょっとくたびれた赤いソリは

倉庫の二段目に閉まってある

あの日引っ張った小さなヒモは

どこか遠くに行っちゃたのかな?

つららを食べることも無くなったし

シャベルを持つことも無くなった

僕が住むのは雪の無い街

なんだかちょっと寂しいよ

石油ストーブの匂いを忘れて

都会の冬に布団にくるまる

右目の取れたクマのぬいぐるみ

今もおばあちゃんの部屋にある

澄んだ水色は薄汚れたけれど

記憶の中では綺麗なままだから

みかん箱に冷たい手を伸ばし

少し大きめを選んで遊んでいた

喋った言葉は覚えていないけど

切り取られた光景を覚えている

凍った雨水を割ることも無くなったし

みかんを雪に埋めることも無くなった

僕が住むのは氷を見ない街

なんだかちょっと寂しいよ

石油ストーブの匂いを忘れて

都会の冬に布団にくるまる

毎日着ていた青いジャンバーは

今は戸棚に閉まってある

写真を見ても思いだせないことはあっても

記憶に残った雪はある

石油ストーブの匂いを忘れて

都会の冬に布団にくるまる

石油ストーブの匂いを感じて

都会の冬を夢で抜け出す

  • 作曲

    スズキ サトシ

  • 作詞

    スズキ サトシ

季節を透いて見る旧時のジャケット写真

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スズキサトシ1stアルバム『季節を透いて見る旧時』、制作期間約半年を経てついにリリース。

ポップなダンスナンバーとして人気を博している「ジュース」はじめ、昨年から既に発表されていた楽曲のリアレンジ・再録verおよび、新曲を含んだ全16曲のボリューミーな内容。

タイトルからも分かるように「季節」が重要な要素として組み上げられたコンセプトアルバムとなっており、インストナンバーで季節が切り替わっていく構成が斬新である。

収録曲を単体で聴くだけではなく、アルバム全体を通して聴いて貰うことで見えて来るものがあるだろう。

アルバム全篇に漂うノスタルジックな雰囲気に、何か忘れていた記憶が掘り起こされることがあるかも知れない。

アーティスト情報

  • スズキ サトシ

    秋田県出身のソロミュージシャン。多数の楽器を自身で演奏するマルチプレイヤーである他、エンジニアリングまで自身で手掛けるDIYなスタンスで活動を行っている。制作活動に重きを置いて活動しており、20年12月に1stアルバム『季節を透いて見る旧時』・21年10月に2nd『アトピーのうた』をリリース。ポップでキャッチーなロックンロール曲を嚆矢として、近年は実験的要素を含んだ楽曲を発表するなど、音楽的思考に変化が見られつつある。

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