

こんびにの灯り
雨の雫を拾う
暖簾もないのに
夜がひとつ開く
帰り道 腕に風
靴の音だけ ついてくる
提灯みたいな 窓の光
疲れをそっと ほどく
からりと開く 扉の声
名前のない歌 流れ
「おつかれ」みたいな優しさが
わっちの胸に刺さる
籠の中
雨とおにぎり
ほんとはひとつで良いのに
君の分まで選ぶ癖
こんびにの灯りの下
好きとは言わぬ 言えぬまま
夜のまにまに立ち止まり
君の既読がほどけぬまま
レシート 白い紙ひとつ
丸めて捨てるに捨てられぬ
あたたかい風に紛れつつ
わっちは君を買いに来た
氷の箱に白い息
アイスの粒が口でほどけ
「だいじょうぶ」って顔を作り
明日の影へ紛れゆく
レジの前
言葉を量り
小さく会釈でうなずいて
ふいに君の姿が出る
心の中のショートカット
ぴっ、の代わりに
胸が鳴る
返事はまだで
夜は長い
それでもわっちは
待つことをやめぬ
こんびにの灯りの下
好きとは言わぬ 言えぬまま
夜のまにまに立ち止まり
君の既読がほどけぬまま
レシート 白い紙ひとつ
丸めて捨てるに捨てられぬ
あたたかい風に紛れつつ
わっちは君を買いに来た
瓦の水に映る光
江戸の夜にも似た寂しさ
ただ違うのは
硝子の向こうに
「いま」が並ぶこと
こんびにの灯り
扉が閉まる
懐に残る
白いレシート
君の名前は書かれぬまま
- 作詞者
Liminal Reverie, shintaro
- 作曲者
Liminal Reverie
- プロデューサー
shintaro
- 共同プロデューサー
Liminal Reverie
- プログラミング
Liminal Reverie

Liminal Reverie の“こんびに”を
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こんびに
Liminal Reverie
雨の夜、灯りに吸われるように足が向く「こんびに」。
江戸の気配をまとったメロディに、レシートや既読といった現代の“異物”がふっと混ざり、言えなかった気持ちだけが静かに残ります。
ジャズの揺らぎと和楽器の刻みが、ガラス越しのぬくもりと、帰り道の寂しさをそっと照らす一曲。
アーティスト情報
Liminal Reverie
**Liminal Reverie(リミナル・レヴェリー)**は、 「現実と夢のあいだ」をテーマにした インストゥルメンタル・プロジェクト。 昼と夜のあいだ。 賑わいのあと。 現実と夢が、まだ分かれきらない瞬間。 そこに残る気配、余韻、空気を音にする。 和と洋、対になる二つの軸を持ち、 和:江戸lofi 洋:Liminal Reverie それぞれ異なる世界観で楽曲を制作している。
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