Lyric

作曲：正垣 和則 / 作詞：佐々木 雅之

僕らの目の前にもう少し

わかりきった未来が見えていたなら

無限の可能性

無数の選択肢

手にしたものを失うのはこわい? 退屈そう

僕は僕らしく演じていた

それはもう演技と呼べず

見慣れた景色もほら

違う顔して見えるのは

同じ顔で何一つ失くそうとしないから?

僕を騙すように

奏で合う虚像は

消しきれない昨日に迷い込んだまま

繰り返し

今を満たしても

大切に思うことなんてないから

それで何とか

しのげればいいのに

消せやしないんだ胸の鼓動

弱音を晒す自分も

他人の痛みを見てみないふりする自分も

矛盾の中で正しさを求め

どうせまた僕は 似たような想いを抱くんだろう

ため息さえも打ち消して

自分は押し殺したはず

でもこの感情は何?

そっと心の奥深く

僕の手の届かない暗闇の中で

僕を笑うように

奏で合う虚勢は

消しきれない昨日を塞ぎ込んだまま

失くしたくないものを数え

気付けば数字でしか無いことでさえも

心揺らす

断ち切ろうとする度

絡みつくような胸の痛み

胸を焦がすような想い

何度繰り返しても

僕は僕を演じている

誰かが傷ついても

変えられはしないんだ

まだ自分を嫌いになれなくて…

静かに流れる

淡く揺れる音

忘れないように　探しては　描いていた

最初から わかっていたんだ

自分が自分を認められないとしても

息づく世界に

光は射すだろう

流した涙と引き換えに捨ててきた

目を閉じて　重ねた理由は

僕らの目の前の未来を憂いながら

約束に 理由（ワケ）なんかいらない

迷いの夜はほら 明けていく