歌詞

乾いた風　さめた街の匂い

人波抜けて　辿る線路沿い

少しだけ疲れたかな　ため息吸い込んだ空

今日が暮れていく　立ち止まってても

迷子みたいに広げた地図を握り

ふと見つけた　小さな公民館の古びた硝子扉

幼い私の記憶が　かおる

色褪せたドアの奥

遠ざかる影　手を伸ばせないまま

置いて行かれてしまうような

心を残して　通り過ぎた

歩き続けた　明日へ続く路地

あの日が浮かんでは消える　漂う風の中

鼻先を掠めた思い出

背を惹かれ　振り返って

幼い私の心が　ともる

泣き出したい胸の奥

消えていく影　名前も思い出せない

手放せなかった過去の地図

掠れてぼやけていく

追い越され遠ざかる　電車の明かりが

風を呼び背を撫でて

硝子の扉はもう見つけられない

後悔になっていく昨日と　新しい明日の匂い

足元に転がった欠片　拾い上げ次の街へと

続いていく