歌詞

AYUKAの3rdシングル「until You come to me.」は、アニメ『エヴァンゲリオン』の世界観にインスパイアされて生まれた楽曲です。孤独や葛藤、そして誰かを強く求める想いを、幻想的かつ切実な言葉で描き出しています。

歌詞の中では、「Hello, Dear All.」「Hello, Dear Moon.」と繰り返し呼びかけることで、広い世界に放たれた小さな心の声や、届かない想いのもどかしさが表現されています。その一方で、〈絶対的な君の存在〉が心の拠り所であり、壊れてしまいそうな自分を支える唯一の光として描かれています。

「青色だった視界を壊して」「赤色な日々しかなくて」というフレーズに象徴されるように、色彩で心情を描写する手法も印象的です。青は孤独や虚無、赤は痛みや現実を表し、そこに“君”という存在が介入することで、世界が変化し「二人のもの」へと塗り替えられていく様子が鮮明に浮かび上がります。

楽曲全体を通して描かれるのは、“不完全な自分”と“絶対的な存在である君”との間にある距離。その距離がどれほど遠くても、「思い続ける」ことで世界はつながり、孤独の夜を越えられる――そんな希望を秘めています。

「until You come to me.」は、内省的で深淵なテーマを持ちながらも、普遍的な「愛と存在の証明」を歌う一曲。
エヴァンゲリオンの哲学的な要素を取り込みつつ、AYUKAらしい繊細な感情表現が光るシングルとなっています。