歌詞

凍るまつ毛を払い眼差しは凛と突き刺す

「ほら、知ってさえしまえば　怖いことなんて何もないでしょう？」

御伽話をするよ

クリスマスの夜に二人が深い森の奥、出会うのは

奇天烈な小屋の中、悍ましい臼に乗った

魔法使いババ・ヤガー

知恵と勇気と祝福を抱き

３つの騎士をくぐり抜けたら

燃える髑髏を持って森を抜けた二人は

それから幸せに暮らしましたと

ワインを洗い流し竈に薪を焼べた

金の刺繍のハンカチ　忍ばせてさぁ

クリスマスのお祝いをしよう

大きな窯でパンを焼こう

深くは聞かぬように多くは知らぬように

２人が大人になってしまうまで

「本当のこと言って」

「ねぇママ本当のこと言って」

「本当はどうだった」

「ねぇパパ本当は誰だったんだい？」

御伽話がまだ　二人を追いかけてくるんだ

あの森の何処かで　杵を突く音が聞こえたような気がした

ーーオシエテアゲルヨーー

クリスマスの夜に２人は

指輪をはめ家を出たんだ

誰も知らない場所へ

凍るまつ毛を払って

最初のページに戻れば

ババ・ヤガー、何故知り過ぎぬまま

人は生きていけないのか？

燃える髑髏を持って森を抜けた二人の

御伽話に終わりは来ないだろう