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スタジアムを埋め尽くしたサポーターの地鳴りのような熱気と、海外のフーリガン・ロック(サッカースタジアム・チャント)の剥き出しの獰猛さを融合させた、BPM138(Eメジャー)の爆発的なライオタス(暴動的)・パンク・アンセムです。クリックトラックを排した無骨なエンジンは、ストリートの爆発を思わせる重厚なキックと、2・4拍目でスタジアムの壁に激しく反響するウェットなスネア(スタジアム・リバーブ)が骨組みを形成。そこへ、キックと完全に一体化して地を這うルート・5度・オクターブの極太なエレキベースと、左右120%の広さにステレオ展開された歪んだリズムギターの高速オフビート・カッティングが、聴き手の身体を強引にロックします。
ボーカルは、洗練されたピッチ補正(オートチューン)やクリーンなスタジオ処理を完全に拒絶した、胸を直接殴りつけるような男性リードのシャウト・シング。最高潮で生々しく裏返る声(ボイスクラック)や息遣いが、圧倒的なリアリズムを担保しています。サビ(コーラス)では、あえてタイミングを完璧に揃えないことでリアルな群衆の熱量を再現した「40人の男たちによる大合唱(ギャング・コーラス)」と、激しく衝突するハンドクラップが炸裂。マスタリングではリミッターを意図的に過負荷(ストレス)状態まで追い込み、アナログテープ特有の飽和した歪みを表現しています。2:00の「スタジアム・コラップス(崩壊)」ではすべての楽器が引き算され、足踏みと手拍子、そして剥き出しの「HEY」のチャントだけで感情の圧力を極限まで高めたのち、フルバンドが再爆発する展開は圧巻。最後は余韻を一切残さずスパッと音が断ち切られ、スタジアムに木霊する遠い歓声の残響だけが、静かに深い静寂へと溶けていくインディーロックの傑作です。
Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。