

最初のひとは
ひとりでいて
すでにふたりであった
ふたつの頭
よっつの腕
よっつの脚で
ひとつの円を成していた
満ちすぎた力は
退屈を生み
完全はやがて
遊戯を欲した
ゆえに彼らは
みずから裂けて
不自由という
祝福を選んだ
へそはその
分岐の記章
忘却の印であり
帰還の鍵でもあった
わたしたちは皆
生まれながらにして
失われた半身の
余白を抱いている
それを人は
孤独と呼び
あるいは愛と呼び
かろうじて耐えている
胸のどこかに
説明不能の
懐かしさが棲んでいる
会ったこともない誰かへ
遅れてきた痛みのように
惹かれてしまうのは
六次元の残響が
まだ血に沈んでいるから
肌を重ねる営みさえ
快楽に見せかけた
帰還の儀式
割れた輪郭を
一瞬でも重ね
“元のかたち” を
夢見るため
へそのくぼみが
その証
わたしたちは
断たれたあとだ
思い出せない
忘れきれない
半分のまま
夜が深すぎる
神話残響
白い夜に
断たれた声が響いてる
あなたに触れるそのたびに
六次元の血が目を覚ます
神話残響
この胸には
帰りそびれた熱がある
抱きしめるたび その奥で
半分の月が満ちてゆく
はじめましての声なのに
古傷が疼く
眼差しの角度
沈黙の温度
知るはずもないのに
知っていた気が
理屈ではなく
裂かれる以前の感覚
人がなぜ
ここまで執拗に
他者を欲するのか
理由の根は深い
子を成すためだけではない
慰めのためだけでもない
割れた断面を
合わせたいだけなのだ
不完全を
一瞬でも
円へ戻したい
誤認でさえ
恋に変わるのは
失ったものが
大きすぎる
神話残響
胸の奥で
失くした円が鳴っている
あなたに触れるそのたびに
眠った六つが脈を打つ
神話残響
愛の底で
帰れぬ場所を探してる
抱きしめるたび その先で
わたしは半分を思い出す
もし完全へ
帰れたなら
この痛みは
終わるだろうか
けれど完全を
捨てたのは
ほかならぬ
わたしたちだ
不自由を
選んだのなら
さみしささえ
神託だろう
片割れを
探す旅こそ
人間という
叙事詩なのだ
神話残響
胸の奥で
失くした円が鳴っている
あなたに触れるそのたびに
眠った六つが脈を打つ
神話残響
愛の底で
帰れぬ場所を探してる
抱きしめるたび その先で
わたしは半分を思い出す
最初のひとは
ひとりでいて
すでにふたりであった
へその印だけ
いまも残して
片割れを探している
- 作詞者
鮫島宏明
- 作曲者
鮫島宏明
- プロデューサー
鮫島宏明
- 共同プロデューサー
鮫島宏明
- マスタリングエンジニア
鮫島宏明
- シンセサイザー
yadorigi

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ストリーミング / ダウンロード
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昼命教
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- 2
原子記号
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- 3
虚無耐性
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- 4
ビッグファイブ
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心臓の種
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- ⚫︎
神話残響
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- 7
透明人間・虚数素数
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- 8
零『輪廻と既読』 ヒルノネ 終幕
yadorigi
ヒルノネのアルバム『思考整理』は、考えすぎる昼の心にそっと寄り添い、散らかった感情や迷いを静かに整えていく作品です。
『思考整理』は、忙しい日常の中で自分を見失いそうな時に聴いてほしい、ヒルノネからの静かな処方箋のようなアルバムです。
アーティスト情報
yadorigi
yadorigi は、朝・昼・夜の感情を音にする。 アサノネは朝の再起動。 ヒルノネは昼の思考整理。 ヨルノネは夜の祈りと共感。 和の響きと現代の言葉で、 孤独、揺れ、思考、余韻、希望を描いています。 朝が重い日、 考えすぎる昼、 眠れない夜に。 あなたの今に合う音を...
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