

一点 二点
線を結んで
人は世界に
座標を置いた
最初の数は たぶん祈りだ
獲物の数か 傷の数か
ひとつ ふたつ 多い 少ない
人は ゼロを見つけた
無いものさえも 位置に変えた
空白にさえ 意味を与えて
世界の輪郭を 澄ませていった
距離を測って 時を刻んで
星の運行を 式に並べた
定理のように 正しくあれば
不安も消えると 思っていた
座標に
乗らない
証明できない
胸の座標
虚数素数
ゼロを知っても
素数・虚数
解けないままで
無限の端で
力が抜ける
測れるものが
増えるほどなお
測れぬものに
負けてしまう
実軸の上じゃ 届かない場所
虚軸を足して 橋をかけた
見えない数が 世界を解いた
それはどこかで 愛に似ていた
I をひとつ 受け入れたとき
閉じた方程式が 呼吸をした
正しいだけじゃ 越えられぬ夜を
人は想像で 越えてきたんだ
素数はずっと ひとりで立って
誰にも割られず 並んでいる
法則めいて 気まぐれに見える
あの孤独 美(うつくしい)と思った
定理だけでは
救えぬものが
この白昼に
証明の外で
脈打つものに
触れた瞬間に
植物人間
複素平面で
心ばかりが
置いていかれる
脳死人間
答えのあとで
残るのはただ
薄い無力感
数えたことで
世界は増えた
数えたことで
闇も増えた
無限を知って
なお震える
有限の身を
抱えたままで
原点に立って
見渡す都市も
座標の網で
できているけど
その交点に
立つこの僕は
定理になれず
少し黙った
透明人間
割れないまま
ゼロの近くで
熱を失う
透明人間
証明の外
それでも今日も
立ち尽くしてる
証明よりも
確かなものが
証明の外に
まだあるのに
素数虚数
それを前にして
今日も僕らは
ただ立ち尽くす
一点 二点
線を結んで
今日も世界に
座標を置く
けれど心は
数えきれずに
ゼロの手前で
少し黙った
- 作詞者
鮫島宏明
- 作曲者
鮫島宏明
- プロデューサー
鮫島宏明
- 共同プロデューサー
鮫島宏明
- マスタリングエンジニア
鮫島宏明
- シンセサイザー
yadorigi

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ストリーミング / ダウンロード
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昼命教
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原子記号
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虚無耐性
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- 4
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- ⚫︎
透明人間・虚数素数
yadorigi
- 8
零『輪廻と既読』 ヒルノネ 終幕
yadorigi
ヒルノネのアルバム『思考整理』は、考えすぎる昼の心にそっと寄り添い、散らかった感情や迷いを静かに整えていく作品です。
『思考整理』は、忙しい日常の中で自分を見失いそうな時に聴いてほしい、ヒルノネからの静かな処方箋のようなアルバムです。
アーティスト情報
yadorigi
yadorigi は、朝・昼・夜の感情を音にする。 アサノネは朝の再起動。 ヒルノネは昼の思考整理。 ヨルノネは夜の祈りと共感。 和の響きと現代の言葉で、 孤独、揺れ、思考、余韻、希望を描いています。 朝が重い日、 考えすぎる昼、 眠れない夜に。 あなたの今に合う音を...
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