

地球を離れて287日目 不時着した星は未知で
だが水と空気はあるようだ ここに運命を託そうか
植物の陰から何かが現れた 生命体だ
形態はヒト型に近く 言葉を使うみたいだ
言語解析が完了 警戒する相手には感情表現を最適化
よかった 友好的だ 最低な状況にも光が差してきた
互いの名を名乗った パツェと言うらしい
ただの挨拶がこんなに温かいのは感慨深い 見上げる高い空
パツェは家族や村の仲間を紹介してくれた
皆優しい 言葉を交わすことに夢中で 気が付けば日も暮れた
温かいスープ パン 果実 魚からは美味しそうな脂がしたたる
贅沢な品数 感謝して頂く 遠い星でもパンが焼かれていることは奇跡にあたる
食後もまた語り合う 星を数えながら
地球はきっとあのあたりだったか 数多の可能性から出会えたことに感謝
せめてもの御礼にと手渡したセーター もっとこの星のことを知りたいな
受け取ったパツェは笑顔で それを引き裂いた
当たり前と普通は静かに溶け合った
当たり前と普通は時に軋み合った
絵になるのにぱちりと鳴らないパズル
ツィヴ ナー 優しい声だった
それからの日々はとても有意義だった 魚釣りや掃除や料理を一通り教わった
歌や踊りや遊びを教え合った 尽きない興味 宇宙の同士よ
昔聞いたジョークを言ってみたりした パツェはよく笑った
ユーモアは遠く星を越えて通じるらしい 空は 風は ますます透き通る
いつかのある日に特別なものをもらった 何かの蜜らしい 絆の証だという
勧められるままにそれを飲んだ とても甘い蜜だ
お気に入りのイヤーカフを渡した パツェはそれを受け取ると 笑顔で土に埋めた
理由を訊いてみたが不思議そうな顔で 結局これは不明だ
村の祭はとても熱気があった 特別なことはない宴だったが こういうのはベタがいい
姿形の違いなんて忘れたらいい 世界はなんて素晴らしい
共に踊り 笑い 生き 一日を終える おやすみ おはよう
小さなことはみな笑い飛ばそう だがそんな時間も永遠ではないのだろう
不時着から129日目 地球から救助の船が到着した
ようやく帰れる安堵と 別れの寂しさが交錯した いつかはこうなる
別れを告げた パツェは不思議そうに言った 微笑みながら
「あなたはこの星を出たら死んでしまうのよ 絆の甘い蜜を飲んだのだから」
当たり前と普通は静かに溶け合った
当たり前と普通は時に軋み合った
絵になるのにぱちりと鳴らないパズル
ツィヴ ナー 優しい声だった
当たり前と普通は静かに溶け合った
当たり前と普通は時に軋み合った
絵になるのにぱちりと鳴らないパズル
ツィヴ ナー 優しい声だった
絵にならないのに形は合うパズル
ツィヴ ナー 優しい声だった
- Lyricist
dennoko-P
- Composer
dennoko-P
- Producer
dennoko-P
- Programming
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