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2013年に、日本が世界に誇るヴァイオリニスト樫本大進の他、ヴィオラにグロス、ホルンにドール、ファゴットにビロンという、文字通り21世紀のベルリン・フィルの「顔」と言えるメンバーたちが加わり、「ベルリン・フィル八重奏団」は新たなスタートを切った。2014年1月、そして2017年1月の来日公演でも好評を博し、待望されていた「シューべルト:八重奏曲」の録音がいよいよ実現! レコーディング・ディレクターには、彼らの音楽を熟知している、ベルリン・フィルのエンジニア、クリストフ・フランケが担当。世界的奏者8人それぞれの音色が際立つ上に、アンサンブルの素晴らしさも伝えててくれる神業が光る。シューベルトが伝えたかったことが如実に自然と伝わり、シューベルト:八重奏曲の魅力に新たに気づく人も多いに違いない。納得のいかない録音のリリースは承諾しない彼らの貴重な録音。今回収録した「シューベルトの八重奏曲」を演奏するために、約80年前に結成された、ベルリン・フィルの室内楽グループでも最も歴史ある「ベルリン・フィル八重奏団」。

シューベルトの八重奏曲には、音楽が持つべきすべてのものが詰まっていると思うのです。 室内楽であるということは、少ないメンバーがそれぞれあらゆる事に対応できて、お互いと呼応しあい、音楽をつくりますが、サウンド自体はリッチで、フォルテッシモなどでは、完全なオーケストラのような大きな音が鳴り響きますし、同時にピアニッシモはこの上もなくソフトで、本当にダイナミック・レンジが広いのです。音楽的には、第2楽章では、シューベルトらしい歌曲のようですし、曲の冒頭では、とてもドラマティックで、最終楽章は、オペラのように劇的で、恐ろしい感じすらします。最後には美しいメロディや芸術性が高まってきます。素敵なメロディもたくさん出てきます。大進さんが軽々と弾いているように見えるヴァイオリンの高音部の演奏は、本当はとんでもなく難しいものですし、そういった妙技を味わうこともできます。各メンバーにソロ・パートがあり、素晴らしいクラリネットやチェロやコントラバスにも見せ場がありますので、各楽器の良さを味わうこともできます。そして、この曲は、心に直接迫ってくる、素晴らしい音楽だと思っています!大進さん、アミハイさんも言っていたように、この曲には、悲しみと喜びの両方がつまっています。 私にとって、このアンサンブルと仕事をするのは、まさに夢のような出来事でした。 シューベルトの八重奏曲という曲には、室内楽を完璧に演奏できる技術と、一方では、交響楽的な濃密なサウンドを作れることが必要で、このメンバーのように、全員が同等にその世界では最高峰のレベルにいる演奏家である人たちが一緒に演奏し、音楽の一つ一つのパッセージを練り上げていき、常に最高の結果を求めていく様は、本当にこれ以上にない夢のような経験でした。あえて、メンバー個人の名前をあげる必要はないぐらい、全員が素晴らしいプレイヤーであり、チームでした。(レコーディング・プロデューサー:クリストフ・フランケ)インタビューより

過去ランキング

八重奏曲 D.803

Apple Music • インストゥルメンタル トップアルバム • ラトビア • 2位 • 2021年11月22日 iTunes Store • インストゥルメンタル トップアルバム • 日本 • 6位 • 2023年7月31日 iTunes Store • インストゥルメンタル トップアルバム • アイルランド • 6位 • 2022年2月13日 Apple Music • インストゥルメンタル トップアルバム • イタリア • 45位 • 2024年5月2日 Apple Music • インストゥルメンタル トップアルバム • 日本 • 158位 • 2023年11月30日 Apple Music • インストゥルメンタル トップアルバム • スイス • 186位 • 2023年11月21日

八重奏曲 D.803 第2楽章:アダージョ

Apple Music • インストゥルメンタル トップソング • ラトビア • 1位 • 2021年11月26日

アーティスト情報

  • ベルリンフィル八重奏団

    ベルリン・フィル八重奏団は、結成から80年以上という、ベルリン・フィルハーモニーのメンバーが組織する多くの室内楽アンサンブルの中で、もっとも長い歴史と伝統をもつ団体のひとつである。その歴史は、1928年、8人の楽員たちがシューベルトの八重奏曲を演奏するために集まったところから始まった。メンバーは現在に至るまで、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団のトップ奏者および世界第一級の演奏家によって構成されており、ヨーロッパをはじめ、世界の諸都市で演奏活動を行っている。 当初はヨーロッパを中心に活動していたが、1954年、初めて7週間の南米ツアーを行い、この頃から始まったアメリカ合衆国、カナダへの再三にわたる演奏旅行で成功をおさめた。その後、アフリカ、韓国、中国、マレーシア、ニュージーランド、オーストラリア、旧ソ連、イスラエルなどの各国や、ザルツブルク、ルツェルン、エディンバラ、ベルリンなどの国際音楽祭にも度々招かれ、日本には1957年の初来日以後、定期的に来日している。また1982年には、ベルリン・フィルの創立100周年記念演奏会にも参加した。 レパートリーは、ウィーン古典派からロマン派の音楽を中心に幅広く、この編成ならではの編曲作品も含まれている。また1958年、ヒンデミットがこの八重奏団のために八重奏曲を作曲し、自らヴィオラを担当して歴史的初演を行ったのをはじめ、ヘンツェ、ブラッハー、テーリヒェン、シュトックハウゼン、イサン・ユンなどの著名現代作曲家が、彼らのために作品を残している。 樫本大進 (第1ヴァイオリン) Daishin Kashimoto (1st Violin) 1979年ロンドン生まれ。1996年のフリッツ・クライスラー、ロン=ティボーでの1位ほか、5つの権威ある国際コンクールにて優勝。2010年ベルリン・フィルの第1コンサートマスターに就任。2007年より赤穂国際音楽祭、2008年より姫路国際音楽祭の音楽監督を務める。 ロマーノ・トマシー二 (第2ヴァイオリン) Romano Tommasini (2nd Violin) イタリア人の両親のもと、ルクセンブルクとフランスで育った。パリで音楽教育を受け、1983年に修了。ナンシー管弦楽団の第1コンサートマスターを務めた後、1989年にベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の一員となった。 アミハイ・グロス (ヴィオラ) Amihai Grosz (Viola) 1797年イスラエル生まれ。デイヴィッド・チェン、タベア・ツィマーマン、ハイム・タウブに師事。エルサレム弦楽四重奏団の設立メンバー。2010年よりベルリン・フィル第1首席ヴィオラ奏者として入団。楽器は、ガスパーロ・ダ・サロの1570年製のヴィオラ。プライベート・コレクションより、彼に生涯を通じて貸与されている。 HP: http://www.amihaigrosz.com クリストフ・イゲルブリンク (チェロ) Christoph Igelbrink (Cello) 1958年、デュッセルドルフ生まれ。1986年ハンブルク国立歌劇場に入団し、1989年よりベルリン・フィルのメンバーとなった。ベルリン・フィル12人のチェリストたち、フィルハーモニー・ピアノ三重奏団ベルリンのメンバーとしても活動している。 エスコ・ライネ (コントラバス)  Esko Laine (Contrabass) 1961年、ヘルシンキ生まれ。18歳でフィンランド国立歌劇場のメンバーとなった。1986年以来、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席コントラバス奏者を務め、ソリストとしても演奏している。 ヴェンツェル・フックス (クラリネット) Wenzel Fuchs (Clarinet) オーストリアに生まれ、ペーター・シュミードルに師事。ウィーンで学んだ後、1993年からベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の首席クラリネット奏者となった珍しい経歴の持ち主。名手ライスターの後を継ぎ、類い稀な美音で世界中の奏者、聴衆から注目を浴びている。 シュテファン・ドール (ホルン) Stefan Dohr (Horn) エッセンとケルンで学び、フランクフルト歌劇場管弦楽団、ニース・フィルハーモニー管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団のソロ・ホルン奏者を経て、1993年ベルリン・ フィルハーモニー管弦楽団の首席ホルン奏者となる。これまでに彼に捧げられた多く のホルン協奏曲の初演を行なっている。 HP:https://www.stefandohr.com モル・ビロン (ファゴット) Mor Biron (Fagott) 1982年イスラエル生まれ。ガッド・レーダーマン、マウリツィオ・ペッツ、クラウ ス・トゥーネマン、フォルカー・テスマンに師事。グスタフ・マーラー・ユーゲント管 弦楽団、ソフィア王妃芸術館管弦楽団、ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団な どで活躍後、2007年ベルリン・フィルに入団。2009年よりアンサンブル・ベルリンの メンバー。

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ベルリンフィル八重奏団