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歌詞

夏が泣いているから

紙崎ねい

わかっていた

温い風、息と溶けて

過ぎ去る日々を求める意味はない

空を無為に見上げて

「流れる雲になれたらいいのに」

綺麗な言葉だけ選んで繕ってさ

まだここで涙零してさ

「そんな声で何が出来るの?」

震える足は進まない

届かぬ空に価値はない

もうどうしても夏は眩しくて

君の手を握りしめてた

震える声は響かないけど

変わる景色の半歩先

泣いているから

あの日君と二人で見た海も

母が毎夜泣いていた理由も

全部忘れていくから

夏が攫っていくからさ

今日も生きて明日も生きる意味も

父がくたびれて眠る理由も

全部忘れていくから

夏が泣いているから

泣いているから

笑っていた

木漏れ日、返す残滓と

八月の茹だる日々が懐かしくて

僕はいつも一人で

また明日の君に恋い焦がれて

綺麗な言葉だけじゃ、

もう変わらなくて

嘘に塗れ、そこで塞ぐんだ

くだらない虚勢で満たしてさ

明ける前、時計の針は今

交わらない僕の裏表

透明な瞳刺して

暗い海の底を暴いて

暮れる前、溶ける空と雲

泣きたくなる赤と青の世界

あの日君と二人で見た海も

母が毎夜泣いていた理由も

今日も生きて明日も生きる意味も

父がくたびれて眠る理由も

泣いているから

あの日君と二人で見た海も

母が毎夜泣いていた理由も

全部忘れていくから

夏が攫っていくからさ

今日も生きて明日も生きる意味も

父がくたびれて眠る理由も

全部忘れていくから

夏が泣いているから

泣いているから

  • 作詞

    紙崎ねい

  • 作曲

    紙崎ねい

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