griefのジャケット写真

歌詞

102号室のリリィ

紙崎ねい

締め切った窓

明かりの点かない蛍光灯

怖がり屋のリリィは

そこで泣いていた

陳列されたハダリー

記憶の中のゲバルト

乱反射したプリズムがここの答えだ

嘯く兵士 翻った白衣

「泣いてる君は

エヴィータ?エヴィータ?」

黒猫のぬいぐるみはまだ鳴かなくて

壁に一つ傷を増やした

期待しない心で

痛い 見ないで私をもう

返してよ 返してよ

値しない存在

大して意味もない命を

繋いでた 拙い言葉

簡単に失くしたんだ 散々な最期を

ずっと ずっと 夢を見ていた

捨てられないフィルム

踊っているフェアリー

そんなそんな くだらないお伽噺

愛されていたい

許されるのならば永遠に

祈り続けることは

救われないのだろうか

痩せこけた膝を強く

抱きしめて 抱きしめて 眠った

明日になったらまた

幸せな話をしようね

反転した世界 閃光 ノイズ

止まる時の中

半透明な色に飛び込んでみたいの

今すぐに

煌めいた めいた星屑の一つを

指先で撫でた

「ママに会えたらキスをしよう、

そうしよう」

見慣れない青 歪んだ風景 0と1

耳の奥で鳴る電子音

嗄れた声の意味

締め切った窓

明かりの点かない蛍光灯

怖がり屋のリリィは

そこにいないのに

期待しない心で

痛い 見ないで私をもう

帰してよ 帰してよ

値しない存在

大して意味もない命に

縋っていた 煩い言葉

簡単に失くしたんだ 散々な最期を

ずっと ずっと 夢に見ていた

捨てられないフィルム

踊っているフェアリー

こんなこんな 或る少女のお伽噺

  • 作詞

    紙崎ねい

  • 作曲

    紙崎ねい

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