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『曇りのち、』は、
日常の小さな瞬間から生まれた11曲を収録したアルバム。
Code HITSUJIは、
日常の中でふいに心が動いた瞬間を、
音として記録するプロジェクト。
ある日、ショッピングモールの子ども用トイレで、
3歳の息子が失敗をした。
思わず強い言葉で怒ってしまい、
そのあとに残ったのは後悔だった。
その日の夕方、公園で出会った子どもたちは、
暗闇の中でも楽しそうに遊び続けていた。
外灯のない公園だったが、
子どもたちのまわりだけが、
ほのかな光を灯しているように見えた。
怒ってしまった心と、
あたたかくなった心。
その両方を連れて、今日が静かに暮れていく。
またある日、駅のエレベーターの前で、
息子は迷わずボタンを押し続けていた。
乗っていく人たちが「ありがとう」と声をかける。
誰に教えられたわけでもなく、
見て、感じて、選び、
そのまま体を動かしていた。
そして別の日、
息子が「いいよ」と言った、その一瞬の顔が
ずっと頭に残っている。
自分の気持ちを少しだけ引っ込めて、
小さな葛藤を抱えたまま言った「いいよ」。
言葉になる前の、
ほんの一瞬の表情。
その気配が、ぼくの心に残った。
本作に収録された楽曲は、
そんな日常の一瞬から生まれている。
「さっき」
「押し続けるボタン」
「ことばの前」
「少しへ伸びる手」
どれも、
親と子のあいだに流れる静かな時間をすくい取った記録。
『曇りのち、』は、
日常の中にある小さな気配を、
そっと音にしたアルバム。
日常の小さな一瞬を、絵と詩と音楽で残す静描詩家。 父親のまなざしから生まれた言葉に、AIによる作曲と歌唱を重ね、見えない気持ちを静かに記録している。 ジャンルや歌声に縛られず、楽曲の感情にもっともふさわしい音や声で表現し、一回きりの瞬間に宿る本当をすくい取る。 楽曲ジャケットや関連するイラストもすべて自身で制作。 詩画集やイラスト作品と並行し、オリジナル曲を継続的に発表しながら、未来へ手渡すことを願いに創作を続けている。