

風が追い越していく
揺れる枝の向こう側
名前も知らない鳥が
青空を横切っていく
笑いながら見上げれば
光がこぼれてきた
届きそうで届かない
赤い実が揺れている
もう一粒だけ
さくらんぼ
まだ帰りたくない午後
もう少しだけ
この景色を
胸の奥へしまいたい
並んだ籠の隅っこで
転がる赤い宝石
どれが一番甘いかなって
本気で迷っていた
何気ないその時間が
こんなにも愛おしいなんて
あの日はきっと
知らなかった
もう一粒だけ
さくらんぼ
風に笑顔が溶けていく
もう少しだけ
この季節を
忘れないでいたいから
坂道を下る車から
小さくなっていく木々
窓を開けると
甘い風だけが
まだそこに残ってた
もう一粒だけ
さくらんぼ
手を振る代わりに笑った
振り返れば
赤い季節が
静かに揺れていた
- Lyricist
ai.abuyasu
- Composer
ai.abuyasu
- Producer
ai.abuyasu
- Programming
ai.abuyasu

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The Afternoon When the Wind Stirred
ai.abuyasu



