Room fourteenのジャケット写真

Room fourteen

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トラックリスト

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スタジアム級の歪んだギターの壁(wall of distorted guitars)や、劇的なストリングス、そして安易なカタルシスへ導くキーチェンジ(転調)を徹底的に焼き尽くし、ツアー先のうらぶれたビジネスホテルの静寂を形にした1994年風のブリットポップ・スローバーナーです。BPM88の気怠いミドルテンポ。トレモロが微かに揺れるクリーンなエレキギター(single electric guitar with subtle tremolo)と、ポール・マッカートニー直系の饒舌なメロディック・ベースラインが、ライブ会場ではなく「壁の薄い密室(small hotel room sound)」の極小音響空間を構築しています。

歌詞の核となるのは、夢を叶えたはずのロックスターが直面する実存的な虚無。「ステージを終え、14号室のベッドの端で、壁の向こうの歓声の残響を聴いている。誰もが自分の名前を叫んでいるのに、そのすべてが自分のものではないように思える」。そんな、成功と引き換えに訪れた圧倒的な都市の孤独。初期オアシス特有の労働者階級的な諦念を孕んだ、感情をあえて排したフラットな歌い回し(flat affect)が、ヴィンテージのスラップエコーを纏って耳元に生々しく張り付きます。ヴァースの切り詰めた引き算から、サビの突入と同時にフルキットのドラムが全開放され、最終サビではじめて投入される泥臭い集団バックボーカル(layered group backing vocals)が、孤独の輪郭を140%のパノラマ幅で残酷に浮かび上がらせます。最後は自動フェードアウトに逃げる定番の終わり方を完全に拒絶し、リフレインの途中でカミソリのようにプツンと音が完全遮断(instant cutoff)される、引き算の美学の極致を提示する大傑作です。

アーティスト情報

  • Negi0723

    Negi0723は、感情の揺らぎと都市の空気感を繊細にすくい取るミュージシャン。 エレクトロニックとポップ、オルタナティブの要素を横断しながら、 きらめきとノスタルジー、衝動と内省が共存するサウンドを描き出す。 印象的なメロディと映像的なリリックが特徴で、 一瞬の感情や夜の断片を切り取るような楽曲世界は、 リスナーそれぞれの記憶や物語と静かに共鳴していく。 ジャンルに縛られず、感覚を信じて音を紡ぐ。 Negi0723の音楽は、日常と非日常の境界線をやさしく溶かしていく。

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