歌詞

冬の空気ばりに澄んだ明晰

これが狂気なら正気は混濁

淀んだ景色 認識のメッセージ

枯れる声 色を失う音楽

刹那のフラッシュバック

悪魔的余韻

まるで春の雪 無惨な残響

体温を 生命力を奪う

次第に存在感を増す空虚

剥がれる金箔 薄れゆく光

破滅が翼を広げ翳がさす

それにぶら下がり大いなる飛翔

非情な現実からの逃避行

神と悪魔 闘う 頭の中

落ちる為に飛ぶ奴はただの馬鹿

衰えた肌は水も弾かない

こんなはずじゃない

終わりが始まる

あの甚だしい活力は何処に？

低迷 maintain ハマる泥濘

単純な話 身動きが取れねー

乾く眼球 やたらと瞬き

奔馬が目掛けたのはただの幻

瞼の裏の日輪の如し

巨大な眩暈に片膝をつき

固唾を飲みて待つ カタストロフィ

果実の腐敗さながらに so sweet 天人五衰

滅びの予感 退廃と陶酔 天人五衰

垢と雲脂 脂ぎって不潔

どう見てもマトモじゃねー 饐えたスメル

腋下を流れる汗 とめどもない

その不幸せ 欲望の皺寄せ

隣り合わせの快楽と罪悪

伴う堕落も致し方なく

弱る肉体はまるで搾り滓

懺悔は勿論 祈りすらもなく

華の冠もついに萎みだす

勘繰り しがらみ 茨のみ残る

卑屈にぴくつく暁のテンプル

明る過ぎる陽に破綻が潜伏

目に映る総てが色褪せてゆく

視界鮮明

致命的厭世

失われてゆく理念とエッセンス

また輪廻 巡るメビウス 永遠

因縁 カルマ 宿業 付き纏う

因果応報 死に方がアンサー

生まれ変わったら次、何処で会おう？

禁断症状 生き方がアンサー

解ける曼陀羅 瓦解する伽藍

金閣の如く燃える彼岸花

大いなる悲観 即ち達観

Cardioid ゼロに至る円環

果実の腐敗さながらに so sweet 天人五衰

滅びの予感 退廃と陶酔 天人五衰